小学校6年生
今、私は毎日楽しく学校に通っています。授業中に自分から積極的に発表したり、休み時間には外へ出て、友達と楽しくボールで遊んだりしています。九月にあった運動会では、最高学年として、小学校生活最後の運動会を成功させるために全力でがんばりました。六年生の仲間達、そして自分の色の仲間と力を合わせた運動会は、これまであったどの運動会よりも楽しく、あっという間に一日が終わった感じがしました。自分の全力が出せたという満足感もあったけれど、運動会の後に私が強く感じたのは、仲間と力を合わせ、運動会をやり遂げたといううれしさ、気持ちよさでした。一人一人の力は小さくても、それがたくさん集まれば、大きな力になります。一人ではできないことも仲間と力を合わせれば、できるということを改めて実感しました。
こんなふうにみんなと協力しながら、楽しい学校生活を送っている私ですが、実は、低学年のころは、みんなとうまくかかわることができず、学校生活のほとんどを一人ですごしていました。なんとなくみんなが自分をさけているような気はしたけれど、低学年のころの私は、そのことをたいして気にとめてはいませんでした。
ところが、学年が上がり、自分のことや周りのことを少し冷静に見ることができるようになると、学校に自分の居場所がないように感じ、だれとも口をきかずに一日をすごすようになったのです。何でも安心して話すことができ、一緒に楽しくすごすことができる友達がいないというのは本当にさみしいものでした。だんだんと人を信じられなくなり、いつしか人に対して、心を開くことができなくなってしまいました。
そんな私が大きく変わることができたのが、三年の時に同じクラスになった一人の友達の「一緒に遊ぼう」という一言でした。その友達はとても物静かで目立たない人でした。それまでクラスがちがっていたこともあったし、私はその人とはあまり口をきいたことがありませんでした。そんな人が私に声をかけてくれたのです。この時の私にとって、この一言は、長い間ずっとずっと待っていた本当にうれしい、うれしい一言でした。
この一言をきっかけとして、私は一人ぼっちの生活とさよならすることができました。
そしてこの一言をくれた友達は、今、私にとってかけがえのない親友です。その友達の思いがけない優しい一言に私は助けられたのです。
私は言葉って魔法だなと思います。すてきな言葉は、人を幸せにします。反対に、よくない言葉は、人を傷つけたり、苦しめたりします。私は自分の経験を通して、このことを学びました。この友達のすてきな言葉のおかげで、私はこうして楽しい学校生活を送ることができていると思います。
友達の優しさに助けられ、友達の大切さを知った私は、私がこの友達から受け取った優しさを、今度はたくさんの人に返していきたいと思っています。何かをする時には、自分から進んで人に声をかけたり、困っている人には進んで手を貸したりすることを心がけています。私がこんな風になれたのも、三年生の時の出来事のおかげです。
小学校生活も残り半年。みんなとすごすことができる時間は限られています。私はこの残りの時間をすてきなものにするために、これからも、一人でも多くの人と言葉を交わし、心を通わせていきたいと思っています。