我が国では、IT(Information Technology:情報通信技術)の活用により世界的規模で生じている急激かつ大幅な社会経済構造の変化に適確に対応するため、平成12年11月に、高度情報通信ネットワーク社会の形成に関する施策を迅速かつ重点的に推進することを目的として「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(「IT基本法」)」が制定された。
この法律に基づき、平成13年1月、内閣に「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」が設置され、「5年以内に世界最先端のIT国家になること」を掲げた「e-Japan戦略」を決定した。
その具体的な施策として「e-Japan重点計画」はじめとする情報化施策を展開し、ブロードバンド(高速インターネット接続サービス)の普及や安い料金設定などの着実な成果をあげてきた。


(出典)総務省HPより
http://www.soumu.go.jp/menu_02/ict/u-japan/new_outline01.html
平成15年7月には、IT利活用による「元気・安心・感動・便利」社会を目指す「e-Japan戦略Ⅱ」を決定し、医療、行政サービス等の7分野でICTの利活用に向けた先進的な取り組みが推進されてきた。
更に平成18年1月には、新たな国家戦略として「いつでも、どこでも、誰でもITの恩恵を実感できる社会の実現」に向け「IT新改革戦略」を決定し、ITの構造改革力の追求に向け、「重点計画2006」等の施策に取り組んでいる。

(出典)総務省HPより
http://www.soumu.go.jp/menu_02/ict/u-japan/new_outline01.html
こうした国全体での取り組みの中、総務省では、次世代のICT社会である「ユビキタスネット社会」を平成22年までに実現することを目標に据え、体系的なICT政策である「u-Japan政策」を平成16年12月に策定し、その実施に取り組んできた。
「u-Japan政策」では、単なる電子化ではなく、ICTの創意ある利活用による新しい価値創造、生活や地域社会、市場・産業の活性化など、社会全体の質が高められることが期待されている。
さらに、総務省では、平成22年度までにブロードバンド・ゼロ地域を解消するための基本的な考え方、官民の役割分担、関係者による推進体制の在り方を明らかにした「次世代ブロードバンド戦略2010」を平成18年8月に策定し、ブロードバンドの全国整備の取り組みを積極的に推進している。

(出典)総務省HPより
http://www.soumu.go.jp/menu_02/ict/u-japan/new_outline01b.html
表 1 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)沿革
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H06.08.02 |
高度情報通信社会推進本部を内閣に設置 |
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H12.07.07 |
情報通信技術戦略本部を内閣に設置/IT戦略会議を設置 |
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H12.11.27 |
IT基本戦略を決定 |
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H12.11.29 |
高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)が成立 |
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H13.01.06 |
高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)を内閣に設置 |
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H13.01.22 |
e-Japan戦略を決定 |
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H13.03.29 |
e-Japan重点計画を決定 |
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H13.06.26 |
e-Japan2002プログラムを決定 |
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H14.06.18 |
e-Japan重点計画-2002を決定 |
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H15.07.02 |
e-Japan戦略IIを決定 |
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H15.08.08 |
e-Japan重点計画-2003 |
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H16.02.06 |
e-Japan戦略Ⅱ加速化パッケージ |
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H16.06.15 |
e-Japan重点計画-2004 |
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H17.02.24 |
IT政策パッケージ-2005 |
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H18.01.19 |
IT新改革戦略を決定 |
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H18.07.26 |
重点計画-2006を決定 |
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H19.04.05 |
IT新改革戦略 政策パッケージ |
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H19.07.26 |
重点計画-2007 |
(出典)高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)HPより
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/enkaku.html
島根県では、県内全域のブロードバンドを実現するため、平成13年度から平成15年度にかけて、財政支援制度によるDSL局の整備に取り組んできた。その結果、平成16年7月時点でブロードバンドの提供エリアが、県内全世帯数の99%をカバーすることとなり、「情報通信インフラの発展シナリオ」の第二ステップを達成した。現在は、第三ステップとして光通信による地域公共ネットワークの構築を推進している。さらに、最終の第四ステップで取り組む条件不利地域におけるFTTHサービスを実現するため、民間通信事業者の設備投資を促進するための支援制度創設に向けた、国に対する要請活動や具体的な制度提案を継続して実施している。
図 1 島根県情報通信インフラ発展のシナリオ
(出典)「島根県における情報通信インフラの発展シナリオ」より
http://www.pref.shimane.lg.jp/johoseisaku/infra/infra_01.data/infra_0411.pdf
[参考] ブロードバンド整備状況
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区分 |
全国 |
島根県 |
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2006 |
2007 |
2006 |
2007 |
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| ブロードバンド世帯カバー率 |
94% |
95% |
99.5% |
99.5% |
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(うち超高速) |
80% |
84% |
56.9% |
57.9% |
| ブロードバンド未整備地域(市町村) |
40市町村 |
25市町村 |
0市町村 |
0市町村 |
| ブロードバンド未整備地域(世帯) |
306万世帯 |
247万世帯 |
1,146世帯 |
1,146世帯 |
(出典)全国地域情報化推進協会「ブロードバンド全国整備の手引」及び
総務省「ブロードバンドの整備状況(平成19年3月末)」より
また、全国トップレベルのブロードバンド環境を住民福祉の向上や地域振興に活かすために重要となる県民の情報リテラシー(IT活用の力量)を高めるため、地域ITリーダーを核とする住民主体の学習活動の輪を広げていく取り組みを推進している。
ITを活用した住民サービス向上と行政の効率化を図る電子自治体の取り組みについては、県と市町村が連携しながら推進しており、平成16年10月からインターネットを通じて申請・届出等の行政手続や公共施設予約ができる「しまね電子申請サービス」の運用を開始し、利用の拡大を図っている。
なお、今後の市町村支援については、都道府県の役割の一つである補完機能として、より高度な専門的知識や技術の先導的な提供などが求められることから、引き続き市町村のIT施策に対し、適切な助言指導を行うとともに、最新の技術動向や優良事例等の情報を収集し、提供していくこととされている。
具体的な支援内容については、以下のとおり。
※ 4、8、9、10は、今後特に市町村支援の必要性が増していく課題