(浜田市上水道ビジョン)2-1 経営の概況

更新:2008年05月08日

(1)料金改定の推移

   上水道事業は、昭和59年11月(平均改定率28.00%)と昭和61年4月(平均改定率17.64%)に料金改定を行い、用途別料金体系を維持してきましたが、平成14年10月から口径別料金体系に改め、平均9.05%の料金改定を実施しました。

  

 表2 水道料金の比較(1ヶ月20㎥使用した場合の水道料金)
料金改定年月
 料金体系   1ヶ月の料金
備考
昭和61年4月1日改定
用途別
2,373円
口径20㍉
平成14年10月1日改定
口径別
2,641円
口径20㍉
 
(2)事業と経営状況の推移
     料金改定後の経営状況は、表3のようになります。
       
   表3  経営状況の推移

(消費税抜き)

                                  

 平成15年度  

 平成16年度

 平成17年度

 平成18年度

 1  事業の概要        
              給水区域内人口  (人) 46,166  45,760  45,635   45,074
   給水人口       (人)  44,929  44,569  44,448  44,392
  給水件数      (件)  20,367  20,492 

20,601 

20,640
 2  配水量の概要         
   年間配水量         (㎥)

 6,672,019 

 6,773,021

 6,673,101

 6,672,881

   年間有収水量      (㎥)

 5,741,405

 5,713,322

 5,645,617

 5,624,691

   有収率                  (%)

 86.1

 84.4

 84.6

 84.3

   送配水管延長     (㎞)

 354 

 379

 393

 423

 3   経営状況(税抜き)        
   水道事業収益      千円

 989,784

 984,699 

 989,854 

 1,011,973

       給水収益          千円

 903,527 

 899,801 

 887,435 

 884,917

   水道事業費用      千円

 971,871 

 954,631 

 983,065

 986,221

       減価償却費      千円

 301,133 

 302,548 

  333,307 

 325,384

       企業債利息      千円

 201,878 

 200,563

 208,359

 202,468

   当年度純利益      千円

 17,913 

 30,068 

 6,789 

 25,752

   企業債残高          千円

 5,919,261

 6,513,971

 6,508,537

 6,501,649

 
 
(3)上水道事業経営改善計画
    浜田市が策定した浜田市行財政改革実施計画には、定員管理や民間委託等7項目の改革と併せ、 上水道事業経営改善計画の作成が明記されています。平成18年度、この実施計画に基づき経営改善計画を作成し、経営の改善に努めています。
 
   表4  上水道事業経営改善計画の概要
項目
                     経営改善計画の概要
 料金改定     
平成22年度までの5年間は現在の料金体系を維持します。
 給水収益
毎年1%程度減りつづけるものと推計しています。
 職員の削減   
機構改革と民間委託を進め、平成22年度までに職員6名を削減します。
 民間委託
配水施設の巡視と漏水調査を民間に委託します。
 事業の見直し
拡張事業を見直し、事業費を607,000千円削減します。
 
  
(4)水道部の組織
  経営改善計画に基づき平成21年4月 25名体制に改善します。
 
          画像
          図1 水道部組織図
           (平成19年4月現在)
     
(5)経営の分析と課題  
  水需要の見通しと水道事業収益の推計
 収益の9割を占める給水収益は、平成15年度をピークに年々減りつづけ、過去の実績から、今後は毎年1%程度減るものと推計しています。
 
  給水原価(製造原価)と供給単価(販売単価)の比較
 水道事業の公益性から考えると供給単価はできるだけ低いほうが望ましいですが、給水原価を大きく下回ると赤字発生の要因となります。平成18年度は給水原価175円/㎥、供給単価157円/㎥で、供給単価が給水原価を下回り、収益性が悪くなっています。不足する収入については、分担金や負担金等の収益で補填していますが、収益性を上げるためにも費用を削減し、給水原価を下げる必要があります。
 
   表5  給水原価と供給単価
 
16年度      
17年度 
18年度 
17年度全国平均
給水原価 円/㎥
167
174
175
157
供給単価 円/㎥
157
157
157
153
  水道事業費用の分析
  水道事業費用は、人件費、動力費や修繕工事費等の維持管理費、減価償却費、企業債の償還利息の4つに大別できます。この内、人件費については職員6名削減するとともに事務の改善に努めていますが、費用の53%を占める利息と減価償却費を抑制するには、高利率の企業債を繰上償還する等の事業の見直しが必要です。
 
  表6 費用の分析(18年度決算)            画像   図2  費用の分析   

     項  目

  金 額  (千円)  構 成   
 人  件  費  

214,429

22%

 維持管理費

252,930

25%

 減価償却費 

325,385

33%

 支 払 利 息  

202,468

20%

     合  計

995,212

100%

 
 
④ 施設の利用率
   施設が有効かつ適正に利用されているかどうかの指標で、100%に近いほど効率性が良く、低ければ過大投資になります。平成18年度施設利用率は61.9%で全国平均59%を上回っています。
 
  経営の課題
   経営の課題をまとめると、表7のようになります。
 
   表7 経営の課題
項目
課題
収益性   
給水収益は減少傾向にあり、給水原価と供給単価に差が生じていますので、費用を抑制して給水原価を下げ、収益性を高める必要があります。
計画的な設備投資 
水道施設の整備には多額の投資が必要です。その財源には企業債を充て、工事完了後は、起債の償還利息と減価償却費を費用として計上することになります。起債の利息と減価償却費が水道事業費用の53%と経営を圧迫していますので、事業を見直し、経費の圧縮を図る必要があります。
維持管理
検針や漏水調査、漏水事故の修繕等、現段階で委託できる業務は委託し経費の節減に努めています。今後も引き続き、安全と信頼性を確保した上で、その他の業務もアウトソーシングできないか研究が必要です。
人材の確保
水道事業には、漏水事故や災害時に即応できる十分な経験と知識を有した人材の確保が大切です。専門職として育成するには時間と経費がかかるため、人事行政の検討が必要です。
情報のデジタル化
配水管の管路管理システムでデジタル化が進み、漏水事故や赤水対策のシミュレーションが可能になります。配水管やバルブの設置等情報の更新を定期的に行うと共に、非常時に備えた研修と研鑚が必要です。
【この情報の提供元】
浜田市 水道部管理課   ( 庁舎配置図水道部管理課の提供情報
電話: 0855-25-9900(直通)  FAX: 0855-22-9361  Mail: suidou-kanri@city.hamada.shimane.jp
関連項目
浜田市上水道ビジョン
はじめに
第1章 上水道事業の沿革
第2章 上水道事業の現状分析と評価
2-1 経営の概況
2-2 施設の概要
2-3 第4期拡張事業
2-4 水道未普及地域解消事業
第3章 水道事業の運営方針
第4章 上水道事業の実施計画
まとめ
資料編
浜田市簡易水道ビジョン
地域再生計画事後評価
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