(国際交流員 王一鳴)思い出の春節

更新:2012年02月24日

 「春節」とは、旧正月のことを指します。中国では毎年、春節の日が違います。なぜなら、中国の人々は旧暦に従って農作業を行うため、旧暦の1月1日から15日までは春節と決まっているのです。大晦日に当たる前夜は「年三十」と呼ばれ、1日は「正月初一」、15日は「正月十五」と呼ばれています。
 幼い時、春節を過ごす(過年)ほど、楽しいことはありませんでした。春節の時にだけ新しい衣装を買ってもらえたのは、その貧しい時代の一番の楽しみでした。大晦日の朝、早々、親に起こされて公衆浴場まで連れられ入浴しました。それから、新しい衣装を着て、いくらかの爆竹を手にして外へ子供たちと遊びに行きました。線香で爆竹に火をつけ、空へ飛ばした瞬間、パンっという音が幼い私の心まで響いたことを今でも覚えています。また、大人たちは春節の一週間前に様々な準備を始めました。部屋の大掃除、春節の食べ物、年始回りのためのプレゼントなど。過去の一年とさっぱり別れ、新しい一年を大事に迎えようという気持ちが、この一週間に詰め込まれていました。
 私の少年時代の春節は、大晦日の夜、家族そろって楽しい話をしたり、おいしいご馳走(年夜飯)ネンヤハンを食べたり、テレビ番組を見たりして温かい雰囲気でした。そして、午前0時を過ぎた途端に、外から聞こえる巨大な爆竹の音に起こされました。各家庭とも去年の無事と迎える年の安全を祈念して、惜しむことなく大量の爆竹を空に飛ばしていきました。「新年おめでとう」(過年好)グォニェンハオと挨拶すると、お年玉をもらえました。それが何よりの楽しみでした。その後、既に食卓の上に準備された餃子を食べる時間になりました。普段はめったに食べられないので、余計においしく感じました。今でもあの味が忘れられません。それから年始回りなどで楽しい毎日が続きました。
 ところで、「正月十五」は「元宵節」ゲンショウセツとも呼ばれ、「元宵団子」ゲンショウダンゴを食べる習慣があります。一家団らんをイメージする丸い元宵団子は、楽しい春節を送り、新しい一年を迎えることを意味しています。
 春節は、貧しく乏しいあの時代に、ちょっとした楽しみを持つ子供、その楽しみで満足できる子供にとって、心の宝物でありました。
【この情報の提供元】
浜田市 地域政策課   ( 庁舎配置図地域政策課の提供情報
電話: 0855-25-9201(直通)  FAX: 0855-23-0210  Mail: chiiki@city.hamada.shimane.jp
関連項目
国際交流員
元国際交流員 王一鳴(オウ イチメイ)
はじめまして
百聞は一見に如かず!?
中国のタバコ文化
思い出の春節
元国際交流員 カレン・サイトウ
元国際交流員 金穂原(キム スウォン)
元国際交流員 宋潔(ソウ ケツ)
元国際交流員 エヴァン・アンダーソン
元国際交流員 董剛(トウ ゴウ)
元国際交流員 マシュー・スリース
元国際交流員 張穎(チョウ エイ)
元国際交流員 ディビッド・ベストー
元国際交流員 李 チャマ
元国際交流員 呉穎(ごえい)
元国際交流員 サラ・チュウ
元国際交流員 韓開(かんかい)
元国際交流員 李雪岩
元国際交流員 馮平(ひょうへい)
孫雪(ソン セツ)
元国際交流員 高建軍(コウ ケングン)
国際交流員 ジェイソン・ベックマン
国際交流員 劉悦(リュウ エツ)
浜田市国際交流員の派遣・翻訳
2012北東アジア交流の翼inしまね 日本青年募集!
平成24年度「世界とつながる島根づくり助成金」について
平成24年度 浜田市国際交流員を紹介します。
小学生~高校生のための夏休み海外派遣 参加者募集
前のページへ戻るトップページへ戻る