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平成21年度第1回三隅自治区地域協議会

開催日時 2009年05月13日 18時30分~ 21時20分
開催場所 浜田市三隅町三隅1434番地
浜田市三隅支所 3階 集会室
議題 1.会長あいさつ
2.市長あいさつ
3.自治区制度の評価と検証について ~市長との意見交換~
4.児童館(三保児童館、井野児童館)の廃止について
5.三隅自治区図書環境整備検討委員会について
6.石正美術館塔天井画制作について
7.地区まちづくり推進委員会の設置状況について
8.ひゃこるバスについて
9.区長あいさつ及び近況報告
10.その他
公開・非公開 公開

議題の趣旨

1.会長あいさつ
 会議開催にあたってのあいさつ

2.市長あいさつ
  浜田市の最近の行政施策の概況を説明するとともに、自治区制度の評価、検証を行うため、三隅自治区の地域協議会委員から忌憚のない意見を聞きたいという、「市長との意見交換会」開催の趣旨について、冒頭のあいさつにあわせ説明。

3.自治区制度の評価と検証について  ~市長との意見交換~
  自治区制度検証の趣旨、進め方、スケジュール等について説明後、市長のコメントを交え地域協議会委員から意見を聴取する。 

4.児童館(三保児童館、井野児童館)の廃止について
  三保、井野児童館の現状説明と閉館を検討するに至った経緯を説明し、委員の意見を聴取する。

5.三隅自治区図書環境整備検討委員会について
  平成21年度に設置を予定している、図書館建設にかかる検討委員会の要綱(案)について説明し、委員の意見を聴取する。

6.石正美術館塔天井画制作について
  石正美術館の塔の天井に絵を画くことについて説明し、委員の意見を聴取する。

7.地区まちづくり推進委員会の設置状況について
  平成20年度以降、現在までの組織の設置状況を説明。

8.ひゃこるバスについて
  利用者数について説明。また、石見交通の「浜田・大谷・三隅線」の廃止の申し出があり、今後ひゃこるバスで対応する旨を説明。

9.区長あいさつ及び近況報告
  あいさつにあわせ、主要事業を中心とした近況を報告。

会議の経過、主な意見、質問及び協議結果等

1.会長あいさつ
  ※質疑等なし。

2.市長あいさつ
 〈要約〉
・ 新市が誕生して4年目に入った、この間自治区の個性を大切にした行政運営に努めてきた。
・ 三隅自治区の地域協議会のこれまでの協議に対するお礼。
・ ユネスコ無形文化財リストへ「石州半紙」が正式登録される見込みであることの報告。
・ 島根あさひ社会復帰センターや浜田医療センター等、市の主要事業の進捗状況の説明。
・ 地区まちづくり推進委員会の積極的な設立推進や三隅自治区内各地域のイベント等に参加し、住民が生き生きとして取り組まれている姿勢に感服している。
・ 今回の協議会では、自治区制度の評価検証のため、忌憚のない意見をいただきたい。
  ※質疑等なし。

3.自治区制度の評価と検証について  ~市長との意見交換~
(1)自治区制度検証プロジェクトチームリーダーから趣旨説明と意見聴取のお願い
   冒頭、当日出席したプロジェクトチームメンバーの紹介をした。続いて、今回の検証は、この制度をよりよい制度として今後も継続させるために、さらに良い内容にし、先に継続させていこうという趣旨であることに加え、下記の検証項目である4項目と検証の体制、調査対象、スケジュールについて説明し、多くの意見をいただきたいことを依頼した。
・ 検証項目 (1) 自治区長について  (2) 地域協議会について  (3) 本庁・支所体制について  (4) 予算について 
・ 調査対象については、地域協議会、各種団体や職員とし、アンケートやヒアリングを通じて意見聴取を行う。
・ 検証体制及びスケジュールについては、各支所の課長級の職員で構成するプロジェクトチームで作成した検証の素案を部長会議で検討精査し、政策企画会議において7月に最終決定する。それをもって8月中旬に議会の全員協議会に報告する。
(2)検証項目に関する地域協議会委員からの意見、質問
   自治区制度の検証項目について意見交換を実施した。委員から出された意見や質問に対し、市長及び執行部がそれぞれ回答した。
   委員から出された意見や質問等の要旨は以下のとおり。
<意見>
■  この4月から公民館の主事が2名体制となった。自治区制度によって、地域の実情をふまえた社会教育・公民館活動の充実が図られたことは非常に評価できる。
■  和紙会館、三浦昆虫館、肝炎対策事業、石正美術館の充実、CATVのデジタル化など自治区制度があることにより目に見える形で様々な事業が実施できたことを実感している。自治区制度は周辺部が寂れないよう、個性あるまちづくりのために出来た制度であると思う。確かに周辺部においてはある程度の機能を果たしていると思われる。
   しかし、 旧浜田市は個性あるまちづくりをしようとしても規模が大きすぎて機能しにくいのではないかと思う。思いきって旧浜田市を東、中、西の3つぐらいに分けて、自治区を設置してみてはどうかと思う。
■  昨年、地区の集会所が焼失した際、合併したから新しい集会所は作ってもらえないと思っていたが、区長にあいさつに行ったら、心配をしておられ、すぐに集会所を作る協議をすることになった。区長がおられ、自分たちのことをよく知っておられるということがあって、早期の対応をいただき、心強く感謝しているところである。これからますます高齢化、過疎化していくなかで、区長制度はぜひ残して欲しい。
■  市をあげて人員削減、経費削減の合理化を進めているが、三隅自治区の体制はこれで良いのかと感じている。
  人員の削減は職員の負担増につながり、ひいては住民サービスの低下を招くのではないか。本庁でないと話ができないという声も聞く。何でも相談できるような総合支所として、職員教育も含めてサービス体制を考えてほしい。
■  リハビリテーションカレッジの生徒数の大幅な減少に対応するため、区長に率先して動いていただいた。地元のことがよくわかった人であり継続してやっていただきたい。
■  住民の声を地域協議会に反映できていない。スピードアップして地区まちづくり推進委員会の設立を進めていきたい。
■  旧浜田市の地区まちづくり推進委員会の遅れが周辺部にも影響している。個性あるまちづくりを行うには、みんなが地区まちづくり推進委員会の必要性を認識する必要がある。
■  自治区制度について、市長が矢面に立っておられるように感じ心配している。地区まちづくり推進委員会がうまく機能することにより新浜田市の大きな流れが変わる。地区まちづくり推進委員会の中から地域協議会委員が出て、地区まちづくり推進委員会に持ち帰るようにすれば地域協議会もより機能するようになる。
■  地域協議会委員数は固定的に一律15人ということでなく、地域により柔軟な対応も必要ではないか。
■  地区まちづくり委員会の運営に関し、具体的な活動を行うための予算的な支援をお願いしたい。
■  今後、新たなまちづくり組織と地域協議会がしっかりとした組織となり、行政との関係を作っていき、情報の共有を行うことが大切である。そのためには、地方自治法に規定される地域自治区制度も検討の対象とし、これからも自治区制度を継続していただきたい。

<質問>
  合併時のまちづくり計画の中に80数億円の事業があったと思うが、合併後予算が認められないものがあると聞いている。その理由を聞きたい。合併前の財政推計が正確でなかったということか。
<回答>
   合併後、中期財政計画を見直し投資的経費の枠全体を各自治区とも同じように概ね6割程度に縮減した。財政計画見直しの要因として市の交付税、一般財源が合併前の計画より厳しい現実となったことがあげられる。

○ 意見交換における市長の発言
   矢原集会所のことについては、自治区制度がなければ自分が対応することであるが、泉川区長だからこそ即時の判断ができ、スピーディーに対応ができた。
   自治区制度は周辺地域が寂れないための担保であり、合併協議の中で、旧町村の懸念から生まれたものである。
   意見があった、浜田自治区内に複数の自治区を設置するということは難しい。
   今回の自治区制度の検証で住民の皆さんがどのように思っておられるかを聞きたい。自治区制度を行って合併前よりも悪くなったという意見が出たとしても制度をなくすということではない。更によい自治区になるようにとの視点から検証するものである。
 
(3)その他意見、質問
   自治区制度の検証以外のことについて意見質問を受け、執行部から回答した。

<質問>
  新市における図書環境整備について、本館を含めた事業計画を聞きたい。
<回答>
  本館については平成25年頃着手、平成27年頃の完成を目指している。中央図書館を中心として、各自治区の分館と中央図書館をネットワークで結び、どこでも借りて返却ができる体制を考えている。

4.児童館(三保児童館・井野児童館)の廃止について
  福祉課長から児童館が設置された経緯と社会情勢をふまえた現在の利用状況について説明した。市の財政事情や地域に合った子育て支援策の検討をすすめていく中で児童館の閉館を検討するに至った経緯を説明した。

<質問>
   他の自治区に児童館がないから横並びで廃止という説明を聞いた。何もかも金太郎飴を切るように同じような形で出てくるというような市政運営はやめてもらいたい。
<回答>
  そのようなとらえ方はしていない。全体的なランニングコストの問題として取り組んでおり、これまでどおりのやり方ではなく、地域のみなさんとよく相談し、地域にあった子育て支援の形を考えていきたい。

5.三隅自治区図書環境整備検討委員会について
   教育委員会三隅分室長から、図書館建設について、昨年度の地域協議会において委員から専門家を含めた検討委員会で検討すべきとの意見があったことから、委員会の設置要綱(案)を提案し説明した。

<質問>
   要綱に定める委員会の委員として、(1)識見者 (2)学校教育関係代表 (3)福祉関係団体代表 (4)ボランティア関係団体代表 (5)社会教育関係代表 (6)行政機関関係代表  があげられているが、(4)ボランティア関係団体代表には、先に陳情を行った三隅の図書を考える会のメンバーが委員の中に入ることを考えているのか。
<回答>
  そのように考えており、ボランティア団体代表としてメンバーに入っていただきたいと考えている。

6.石正美術館塔天井画制作について
   教育委員会三隅分室長から、平成18年度に地域協議会で説明した、美術館の塔の天井に藤の絵を描く事業が具体化し、文化庁の補助採択を受けたことから実施内容について説明した。

<質問>
   石正美術館の設備投資のために、これまで大きな金額が地域振興基金から支出されている。今回も230万円が基金から支出されることになっている。通常の美術館への委託料の中で対応することはできないか。
<回答>
  文化庁の文化芸術による創造のまちづくり支援事業という一つの事業で採択されており、今回は地域振興基金で対応させていただきたい。

7.地区まちづくり推進委員会の設置状況について
   自治振興課長から、平成20年度から地域協議会委員の鋭意努力により、4月末時点で岡見、井野、黒沢地区で委員会の設置が終わったことを説明。あわせて平成21年度は残りの三隅、三保、白砂地区で設置を目指すとの申し合わせにより、設立を進めていただきたい旨の説明を行った。
  ※質疑等なし。

8.ひゃこるバスについて
   自治振興課長から、平成20年度のバス利用状況と19年度との利用者数比較について説明した。
   また、石見交通から井野方面を運行しているバスの廃止の申し出があったことを説明し、今後ひゃこるバスの井野方面の運行路線見直しを含め対応を検討していきたい旨を説明した。

<質問>
  石見交通が廃止になった場合、井野方面の対応をどのように考えているのか。
<回答>
  バスが廃止された場合、ひゃこるバスでの対応は考えていかなければならない。今後、井野地区まちづくり推進委員会の方にも相談する機会をもちたいと考えている。

9.区長あいさつ及び近況報告
  あいさつにあわせ、市及び自治区の主要事業等の近況について自治区長から説明した。
〈要約〉
・ 自治区制度の検証にかかる意見へのお礼
・ 島根社会復帰促進センターの入所者の状況及び動きについて説明。
・ 浜田医療センター及び浜田駅舎の進捗状況について説明。
・ 三隅自治区内の主要事業等について説明。
・ 新型インフルエンザにおける市の対応等について説明。
  ※質疑等なし。

10. その他
  全般的なことについて質問を受け、執行部が回答した。

<質問>
   この不況で自治区内の会社の状況はどうなっているか。また、リハビリテーションカレッジの生徒が非常に少ないと聞いているが、アパートを建てられている方のことも含め状況を聞かせていただきたい。
<回答>
   ある企業では極力解雇につながらないよう労働時間を工夫するなど対応しているようだが、辞められた方もおられるように聞いている。市としては企業用水道料金の工夫をするなど対応を行っているようだが、厳しい状況にあるとは聞いている。
   リハビリテーションカレッジについて、入学生の大幅な減少が起きているが、市としても奨学資金の貸与や宿舎の税額相当額の補助などで対応している。来年に向けリハビリテーションカレッジは勿論、市も積極的な対応を考えており、皆様にも是非お力添えをお願いしたい。
 

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