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紙本墨書神楽台本(浜田市指定文化財)

指定日:平成14年2月22日
所在地:浜田市周布町
所有者:個人

紙本墨書神楽台本



この神楽台本は、表紙を欠いているものの、末尾には「寛政元年九月四日 湊大宮司 野上主税」の記載があり、寛政元年(1789)以降に湊浦(三隅町)の宮司野上氏から牛尾家へ譲り渡されたものである。牛尾家は代々、日脚、周布の社家(しゃけ)であり、この台本は浜田西部の神職神楽に用いられたものと考えられる。
台本に収められている演目は、「神宮皇后三韓退治」「五神」「四神」「天神」「八十神」のわずか五つにすぎないが、本来はさらに多くの演目が収められていたものと考えられる。
この台本は、文化九年(1812)に書き写された『御神楽舞言立目録』よりも古いものであるが、詞章(ししょう)は現行の台本である『校訂石見神楽台本』の方に類似性が認められ、石見神楽の発展、伝播を考える上で貴重な資料と言える。
◇ 縦24.5cm×横16.5cm  厚さ1.1cm
 

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