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浜田の方言集 ア行

                  

  方言 注釈
ああた 飽いた C
  あい 鮎」 C
あいた 失敗した時の言葉、自責の言 L
あいたいづく 相対での話し合い B
あいてににしる 相手に転嫁する H
あいま 合間 S
あいまこまー 時々 B江津
あえたりもんだリ 和えたり揉んだリ C
あおび あわび N
あか 淦』船底に溜まった海水 C
あかいぬ 喰意地のはった者<罵語 C
あかのたにん 縁のない他人 Y
あかばち 恥に罵言がはいったもの C
あかん 不可 K
あがー……のー あんな事は……なる I
あがーして そうして K
あが一な あの様な TKO
あがーな こがーな あんな こんな H
あがーなこと あのような E
あが一に あんなに E
あがぁな 彼の様な C
あがあこがあ あのてこのて M
あがあしんさい あの様にしなさい H
あがあなこがあな あのような、このような A
あがあなこと あんな事 H
あがい あんな K
あがた S
あがたち 病気の回復 M
あがたつ 病気が全快する B江津
あがなもの あんなもの N
あがりたて 上がリロ T
あがリと 上がりロ T
あがりと 家の内庭の座敷に上がる所 G
あきれる 飽く N
あくたいもくたい 悪党もくとう<罵語 C
あくたれ 悪たれ』いたずら者 S
あくとうもくとう 悪党もくとう<罵語 C
あくどい 味の濃厚な事 Y
あけのひ 明日 GK
あけりゃ 明ければ T
あけりゃー 明ければ T
あげく 結局、結果 L
あご 飛魚 TK
あさーどり あきぐみ、あさどリ T
あさいだろー 浅かろう T
あさいだろうー 浅かろう T
あさじ 朝の法座 C
あさっぺ 海藻、子供吹き膨らまし遊ぶ TK
あさどーり あきぐみ、あさどリ T
あさま 朝方、朝 YT
あさまとうから 朝早くから H
あさまやく 朝飯前の仕事 B
あし 牛馬など)左へ行く時<掛声 K江戸
あしかんぎょ 片足跳び、けんけん T
あしつぎ 踏み台 T
あしのこをはく 仲介料をとる B江津
あすばんこうに 遊ばずに C
あすぶ 遊ぶ<母音 TK
あすぶ 遊ぶ YEN
あずがきれん はっきり物を言わない K
あずりこずリ やっとのことで A
あずる 手こずる A
あずる 難儀する、苦しむ MS
あずる もがく KTS
あずる 苦労する M
あそこ 彼所 K
あそばーで 遊ばないで T
あそばこーで 遊ばないで T
あそばんで 遊ばないで T
あた 仇の転 M
あたこーもない 思いがけない B江津
あたまのさら 河童の頭にいただく皿 C
あたまめっこ 頭ごなし B江津
あたん 仕返し、報復 SM
あだ 仇の意 M
あだける ふざける C
あだな 渾名」綽名 K
あちい 熱い E
あちゃー 驚きの言葉、吃驚した L
あっけのう ものたりない C
あっこ あそこ N
あっこに あそこに S
あったなもの 新しい物/完全な物 C
あっち あちら TN
あっちゃこっちゃ あべこベ K
あっぱい、あぱい きれいな E
あっぱつぱー ズン胴の服/風通しのよい人 K
あっぺい 美しい G
あっぺぇ 美しい<幼児語 C
あっぽ 美しい<幼児語 M
あっぽ、あぽ 着物 E
あてこすり 当て推量 K
あと 水口、田の水を落す処 T
あとざに 急に B江津
あとだんに 俄かに M
あなんご CNS
あにー I
あねー 姉の事 I
あねーな あの様な O
あねえ 下女 Y
あのし あの方 G
あののー 呼び掛けの語 S
あばい 立派な<幼児語 T
あばかん いそがしく処理不能 L
あばかん 堪えられない、たまらない K
あばめ 皮膚にできるあぶりあざ S
あばれる 乱暴する N
あぶーとる 叱って懲らす B
あぶらむし 稲につく害虫 K
あぶらむし ごきぶり L
あぶをとる 責める C
あべる あびる』行水、水泳をする、 S
あべる 浴す、浴びる TNS
あべる 泳ぐ YE
あべる 水泳、水を浴びる C
あぼだら 阿呆、ばかばかしい<罵語 L
あぼ、あぼー、あっぽ 着物<幼児語 O
あぼちゃ かぼちゃ G
あまだ 物置ニ階 T
あまんじやく 天の邪鬼」人に対するもの G
あまんじゃく ひとに反対したがる人 K
あめ あみ蝦 C
あめ 大豆をにた汁 C
あらー「何々であらー 何々です E
あらかた 粗方アラカタ、おおよそ S
あらびる 騒ぐ、乱暴する S
あらびる 暴れる K
あらましい 粗末、ぞんざい、大方 S
あらましい 乱暴な K
ありご ETN
ありつけばー 嫁についていく女 Y
ありつけばあ 嫁についてゆく女 Y
ありゃーこりゃー あれやこれや A
ありゃーせんわーな 有ることは有りませんよ K
ありゃーのー 呼び掛けの言葉 H
ありゃあのう あれはねえ N
ありゃのー あれは--<呼び掛け語 S
ありょー こりょー あれや これや H
ありんご、ありご CL
あわこ 雌魚の卵巣 C
あんき 安気に暮す」安危 C
あんけつーこ のんきに構える B
あんけつこいて 安閑として C
あんけつこく 簡単に構えている K
あんころ 餡ころ餅 C
あんころもち 餅にあんをまぶした物 Y
あんじゅさん あま、尼さん K
あんじょー 具合よく K
あんじょー 兄さん TB
あんじょう 若者、青年 YE
あんじょう 兄さん、兄貴 YM
あんじょう 先輩 N
あんす 杏』アンズを濁らず言う CEY
あんずがきれん 決心がつかん B江津
あんた あなた、相手を呼ぶ Y
あんた 貴方、あなた<母音脱落 ENT
あんとー あんな S
あんとうこんとう あのようなこのような A
あんとうに あの通リ C
あんとうのこと あの様な事 H
あんなぁ あのなあ、人に話しかける時 L
あんなし あのひと、しー=衆 【1】
あんに あそこに SN
あんばい ぐわい H
あんまり 余り<音韻添加 TN
あんもう 餅の幼児語 C
あんもち 大福餅 Y
あんやん 兄さん、下男 Y
いー よい T
  いー 労働交換 T
いー 他人を侮辱した語、句の後付 CQ
いーい あ汚いと云う様な時の語 C
いーなる 言いなさる S
いーや、いや 否定の返辞 O
いい 手間がえ S
いい よい K
いいそ ゆいそ、結い苧 S
いいだ 結いダ」桶屋 SK
いいや 否定の返辞 T
いうけえやれん 其の様に言うからやれない H
いうたった 言うてやった C
いお さかな YE
いお SN
いかー 大きい B
いかあ 大きい C
いかい 大きい VNE
いかい 大い K
いかい 大きい THS
いかき 洗いに使う篭(重宝記 I
いかざった 行かなかった T
いかだった 行かなかった T
いかん 行かない/良くない事 TK
いかんかった 行かなかった TH
いかんだった 行かなかった T
いがく 湯掻ユガク」ゆでる S
いがむ 歪む』まがる SN
いがる 叫ぶ、大声を挙げる CK
いがる 大声で激しく泣く事 L
いがる 苦しみ叫ぶ、叫ぶ TY
いがる 大きな声で叫ぶ M
いがる 泣き叫ぶ、怒気で大声を出す S
いがる 叫ぶ ETN
いがわ 井戸 L
いきくさる 向こうの方へ行った 【1】
いきしな 行き掛け S
いきしなに 行きがけに Y
いきずむ きばる、力む S
いきつく 死ぬ T
いきましたーな 行きましたですよ K
いきゃーするが 行くけれども T
いきゃーせん 行かない T
いきやがる 行く E
いきやけ 雪焼け」しもやけ S
いきる さわぐ M
いきんさい いきなさい E
いぐら 土龍モグラ YE
いけすかん 性分に合わず嫌い K
いけず いたずら、好ましくない SL
いけず 腕白者、悪戯する TL
いけま 生け箕の間、漁船の生箕 C
いける 埋める TA
いけん いけない T
いけん、しちゃいけん しては―いけない S
いけんぞ いけないよ T
いけんで いけないよ T
いげ・いぎ・えぎ 蜘蛛の巣 T
いげに 残念、くやしい S
いげに、げに 実は(前言を打消して) T
いこー 行こう T
いごーかごー どうにかこうにか S
いごく 動く ET
いごく 動く YAN
いごずれ 後妻 T
いさぶる 揺さぶるユサブル」うごかす MS
いじやしい 忙しい G
いじる 酷使 C
いじる 意地悪をする M
いじろうしい 多忙な C
いじろぐ 身動きする I
いすぐ 洗いすすぐ C
いすぶ 結ぶ T
いずい 大層、甚ハナハだ T
いたー 痛い時の言葉、痛い(悲鳴) L
いたーどリ いたどりの茎、虎杖いたどり T
いたしー 痛い時の言葉、苦しい L
いたしい 身体が悪いことを示す T
いたしい いたいたしい、成りがたい I
いたしい 難儀な、むずかしい IEH
いたしい 苦しい、難儀な、難しい TN
いたしい むつかしい、難儀な、困難 ASC
いたしひ 不自由な事 K江戸
いたまごい 暇乞い<母音 T
いたまごいをする 長の別れの挨拶 Y
いたむ 負腐する T
いたむ くさる、悪くなる S
いためる 虐める、そこなう T
いちのきだら 鼠蹊部、下腹部の足に接す部 T
いちんち 一日、いちにち T
いっけ 親類 TS
いっこく 頑固 A
いっこん 一尾(魚の数) T
いっそ 少しも TE
いっそ 全く、まるで K
いったーな 言いました E
いった(行きた 行った T
いったかや 行かれたですか K
いったけーて いったって T
いっち 一番、最も TS
いっちょーろーそく 一張羅の着物 T
いってかえります 往って帰すべき所へかえる V
いってかえります 行って来ますの事<挨拶 K
いっぺんご 片足跳び T
いつぁーいらん 常に T
いつあーいらん 時間にけじめのない B江津
いつあいらん いつも S
いついき 何時も KSM
いついき いつでも L
いついき 常に T
いつけ 親類 N
いつけんこんご 片足跳び T
いづい 偉い C
いで 用水路、井堰 T
いとしげな 可哀想な M
いとはん お嬢さん、いとさん」の転換 K
いとまごえ しばらく会えない K
いとんどリ 綾とリ B
いど お尻、臀部 YT
いど おいど」尻 SNH
いどの 湯殿」風呂場 S
いな 鯔、雅魚 T
いなおり そのまま N
いなげ おかしい N
いなげ 何んとなく、どうやら T
いなげな 気にいらない、いやな I
いなげな 変な、悪い T
いなげな 変なこと、おかしい MA
いなげな 怪しげな C
いなげな いやらしい、尋常でない S
いなげなやつ 変な奴、あやしい男 K
いなす 帰す S
いなびかり 稲妻イナズマ K
いなれる お帰りになる T
いなんにゃー 往ィなねば<助詞との連絡 T
いにさけ 帰れ N
いにしな 帰路 KGM
いにゃあがれ 帰れ(悪い言葉) N
いにんさる お帰りになる T
いにんさる 別れの挨拶、お帰りなさるか L
いにんさる 別れの挨拶、お帰りなさるか L
いにんさんな 帰るな B
いぬる 往ぬ、帰る T
いぬる 帰る NB
いぬる 帰る ESK
いぬる 帰る HYC
いぬる つき 過ぎ去った月 K
いね かえれ C
いねる お帰りになる T
いのー 帰ろう K
いのう 帰ろう C
いのこ 葛粉 S
いのこあれ 初冬(亥の子)の大荒れ K
いのじ、いぬる 帰宅 M
いのね 鼠蹊線肥大、股線肥大 T
いび YNE
いびせー 恐ろしい T
いびせい 恐ろしい M
いびせがる 恐がる、恐れる O
いびる 苦しめる N
いびる 火床の中で焼くこと/いじめ M
いびる 萎靡る』いじめる、苛める SLM
いぶせい 危険 K
いぶる 口先で皮肉っていじめる I
いぶる くすぶる S
いまのとうだ 今の通り N
いもひき 恥ずかしがる、ぐずぐずする M
いもひき 引っ込み思案 I
いゃあーがる 言う E
いやあーがんな 言うな N
いやけない むごい、かわいそう I
いやけない 可哀想な AS
いやだげな 嫌だそーだ L
いやんかい いやでございます、否定 K
いやんだ いやだの唐鐘弁 L
いやんだーあ 否定です K
いやんでも いやでも、否定でも V
いらく かわく(桶等が乾いて開く時 S
いらく 乾く THA
いらんせわ 不要の世話をする Y
いるり 囲炉裏イロリ G
いろー さわる S
いろう 弄する T
いろう 弄う」イラウ、いじる K
いろうれる 腹を立てる M
いろめ 顔色 S
いわえる 結わえる』結ぶ、くくる CSM
いわず おし、唖 TSM
いわんこーに 言わずにおいて S
いんぐらもんぐら 優柔不断、あっちこっち I
いんぐりまた 股引き B
いんぐりもんぐり 優柔不断、右したり左したり S
いんぐりもんぐリ 不格好な姿 A
いんぐりもんぐり のらりくらリ KH
いんぐりもんもんぐり のらりくらリ H
いんころ 犬の子<幼児語 C
いんさんな 言いなさんな N
いんじゃんさい 帰って下さい K
いんでだ お帰りになる T
いんどる 帰って居る C
いんにゃ 否、ちがうこと、いいえ ANO
いんにゃ、いんや 否定の返辞 TS
いんにゃー C
いんにゃーあ N
いんにや いいえ Y
いんのころ 犬の子<幼児語 C
いんはった 言いなさった E
いんま G
いんまがた 今しがた Y
いんまさき 先刻 T
いんや 否定の返辞 O
いんや、いんにやぁ C
うぐろ もぐら T
  うしろほんとくじ 身体のつぼ、ぼんのくぼカ K
うじゃける ただれる、くずれる S
うずく 痛む CMN
うたてー 汚い、気持ちが悪い T
うだれご 乳児 T
うち わたし、自分の家 SY
うち 自分の事<女の子の用語 IN
うち、たく 夫の呼称(対他人 T
うち、うちのひと 夫(対他人 T
うちいきんさいやー 私の家に)来なさいませ I
うちのおっさん 夫の呼称(対他人 T
うちのしー 内の氏、我が家の主人 I
うちのひと 夫の呼称(対他人 T
うちぼーき はたき T
うっさく 打擲する、なぐる O
うっさらかみ みだれ髪 I
うってかました様 丁度合填まる C
うっとーしい やかましい、邪魔になる L
うつり、おうつリ 土産の移リ T
うづよう うなる N
うてる 腐敗に近い状態 M
うどむ 唸る、呻く T
うなじ うしろ首 Y
うなじ E
うなじ H
うなみ 雌牛 M
うね 分水嶺、高い部分 O
うばる 腫物の緊張感 T
うぶえる 溺れる YNE
うぶきん 産衣 T
うぶこさぎ 新生児に着せる衽のない着物 B
うぶし おし EMT
うぶし 唖オシ TNC
うべあわせ 埋め合わせ S
うべる うめる」湯を水で薄める時 S
うべる 水をたす A
うまー うまい<母音 T
うまい おいしい Y
うみぞこひ レンズの溷濁コンダク T
うみる 蒸す S
うら おれ、わたし、自分 TYM
うらぁ 自称)自分は M
うらがえし 表裏が逆の事 L
うるい 適当に降った雨 S
うるうた 満腹、十分に S
うるせー やかましい L
うろ 鰻取りの道具 Y
うわっぱリ 上衣 Y
うん 肯定の返辞 O
うんどう 無口な者 C
うんにゃ 否定の返辞、いいえ ON
うんにゃ 違う H
うんにゃ そうではない I
えー 肯定の返辞 O
  えー よい T
えーが よいけれど O
えーけんど よいけれど O
え一げに 上手に A
えーげに 良い具合 HK
えーこたーえーが よいけれど O
えーしこ 良い具合に S
えーしこうに いい具合に A
え一やっと どうやら、やっとのこと SAT
ええーし 良家、偉い人等指す、羨み意 M
ええんじゃないか 良いではないか K
ええ よい CN
ええきび それ見たことか、不幸を喜ぶ M
ええけえ よいです Y
ええしこう よい格好 I
ええせん 永銭』永楽銭 C
ええにょぼ 良い女房」美人の事 M
ええもん 菓子おやつ、子供の喜ぶ物 E
ええやらさっと かつかつ、どうにか C
えがおにん 婚礼席の進行係 B
えがま まさかリ Y
えがまりょーリ 粗末な料理 B江津
えき 土ヘン+谷』浴』小さい谷 K
えき 支谷、エキ T
えぎ 蜘蛛の糸 T
えぐいも 里芋 YKE
えげつない 酷い、ひどいく、いやらしい K
えご 魚のすむ穴 C
えご 曲がり M
えご 深い谷 A
えさ 餌』飼料 N
えさっと わざわざ、折角 T
えっさと えやらさっと、どうにか C
えっと 沢山 MNT
えっと 非常に O
えっと たくさん SCO
えっと 沢山にの意 CL
えっとする 一生懸命する、充分にする L
えつと 沢山 A
えば 蜘蛛の巣 T
えばる 我侭で威張る L
えびすばしら 四つ部屋の中心柱 B
えびせい 恐ろしい K
えびせい 気の毒だ、みじめで汚い L
えべす 恵比寿 C
えべせー 恐ろしい T
えべせえ おそろしい C
えべせがる 恐がる、恐れる O
えぼし とさか T
えらーあ、えらい 苦しい L
えらあ 困難、難儀 C
えらい 非常に(えらい暑い) K
えらい つらい、苦しい、きつい TSK
えらいずくなあー ひどく抗議する H
えんがまち 縁側 K
えんこー 河童 TLK
えんこーばな まんじゅしゃげ、彼岸花 TL
えんに 縁、縁側 Y
えんにょー 遠慮なく、十分 T
えんにょー 思う存分 TK
えんにょー じゅうぶん、遠慮なく H
えんにょう 随分 A
えんにょう 強く、生沢山に C
えんにょう ぞんぶん M
えんにょう 十分に S
えんによう 沢山 N
えんばと あいにく TMS
えんばと 丁度、おりあしく C
えんペつ 鉛筆<母音 T
えんや、えんに 縁ヱン E
えんやさっと ようやく、やっと M
えんやらさっと やっと出来上がった時 等 L
おーかん 往還』街道 K
  おーぎょう おおげさ S
おーちゃく なまけること KG
おーちゃく 怠けてばかりいる L
おーつもごリ 大晦日、一年最後の日 K
おーてんくら 大いに嘘をつく人 L
おーどー 大胆 K
おーどー 横着 K
おーのつな 不都合な B江津
おーもの 饒舌ジョウゼツ、多弁 T
おーものをいう 言葉数が多い、御喋り、大言 M
おあがんさったかなー 朝食後の来訪挨拶 I
おい おい ひとを呼ぶ時使う I
おいこ 背負い篭 KS
おいっちょ お手玉 T
おいっちょ おだてる B江津
おいど KI
おいのこ 荷物を背負う器具 S
おいのこ 背負い梯子、背負い用具 T
おうけに 有難う Y
おうちゃくもの 横着者』ずるいこと、怠け者 K
おうつり 贈り物の時すぐする返し L
おうどう 横道』本道から外れ K
おうへい 生意気な事 L
おえる 男性陰茎の勃起 M
おおがっそう 大兀僧」ウッサラ髪、乱れ髪 I
おおぎょう 大変 N
おおけなかお ふくれ顔、高慢な顔 A
おおけに 有難う E
おおつもごり 大晦日 K
おおてんくら 大嘘 B
おおへいもの 人を人とも思わぬ者 Y
おかー 母の呼称 T
おかーさん 母の呼称 T
おかか お母さん Y
おかっあん 地区の名士の奥様 I
おかっあん 奥さん E
おかっつぁん 家柄のよい奥さん、良家主婦 SK
おかっつぁん 主婦の呼称 OT
おかっつあん 上流家庭の主婦 I
おかっつさん 奥さん Y
おかつっあん 中流の内室 M
おかみさん 主婦の敬称 TO
おから 豆腐から T
おがまれない 見られない、不細工 S
おき 燠』木炭薪の燃焼後赤い状態 K
おきや 置屋』芸者を抱え紹介する所 K
おきゅー 起きよう T
おきょー 起きよう T
おきんさい 物をおけ、作業をやめ S
おきんさい 起きなさい」眠りゐ起こす S
おく 止める K
おくさん 主婦の呼称 O
おこ T
おこーひつ 家柄のよい家の未亡人 S
おこさん 蚕、かいこ S
おこさん、おこ 蚕カイコ T
おこす 寄り越す T
おこといい 忙しい MT
おごねる 荷作りする SC
おごる 騒ぐ T
おさ 魚の鰓エラ TC
おさら 御手玉、子供の遊び道具 KT
おさんどん 炊事 L
おしい 惜しい C
おしまいんさった 今晩は<挨拶 Y
おじける 怖がって尻込みする O
おじゃみ お手玉 T
おせ 大人 YKN
おせ 大人、一人前の男 I
おせ 大人 ATM
おせ 大人 ES
おせーる 教える K
おぜー 恐ろしい、こわい、酷い L
おそ N
おそれ 臆病な人 L
おぞー 恐い O
おぞい 恐ろしい KTM
おたんごなす 馬鹿な事 L
おたんごなす まぬけ、頭の悪い奴<卑俗語 K
おだをあげる 大声をあげる N
おちゃあふる 無駄なことをする(重宝記)
おちょくる からかう LI
おちょぼぐち 小さい口 S
おちる 飯を釜よりひつに移す YS
おっかー 母の呼称 T
おっかあ、おかあー IE
おっかあ、おかか お母さん E
おっかあー お母さん Y
おっかさん 普通の家)母 K
おっかさん 母の呼称、おかあさん TY
おっさん おじいさん Y
おっさん おじさん、伯父、叔父 ST
おっちょこちょい 軽率な人、そそっかしい Y
おっちら 落着いて、ゆっくリ C
おっちらと ゆっくりと M
おっつぁん、おっさん 主人の呼称 O
おっつけ 程無く、其の内 BY
おっとー 父の事 I
おつさん お父さん NE
おつっあん おじさん E
おてんとうさん 太陽 E
おとしがみ 用便に使う紙、ちり紙 T
おとっあん お父さん、父(中流の家 IE
おとっつあん 父の呼称 T
おとっつあん お父さん Y
おとつい おととい、一昨日 YK
おとつい(つひ) 一昨日 E
おととい おとつい、一昨日 K
おとど 年の近い兄弟 IK
おとどい 兄弟 M
おとどい 男の兄弟 K
おとまー 五郎王子の弟、頼りない弟 K
おとんぼ 末っ子 KST
おとんぼ 一番下の弟 Y
おとんぼー 末子 BT
おとんぼう 一番下の息子 A
おどし かがし、案山子 TBK
おどり・おどりこ 乳児の頭頂部の鼓動で動く部 T
おどりゃー 立腹した時使う Y
おどれ 汝<悪い時使う>こら TN
おどれ お前、貴様 S
おどれえ おのれ、人を罵って呼ぶ語 I
おどろ もや薪 G
おどろ 枝つき薪 TO
おどろぎ 枝つき薪 O
おどろく 目を醒ます CT
おなぎ うなぎ EN
おなご 女の事 K
おなごし 女性衆 K
おなみ 牝牛、めすうし T
おぬし 相手の人に対し、君 Y
おのし お前、汝 TN
おのれ 君、お前 ETY
おはぎ 餅米と粳米を混ぜ餡でまぶす
おはち 飯櫃、木製の櫃 T
おはよう おかえり 早くお帰りなさい(送出挨拶 K
おばさん 主婦の呼称 O
おばる 患部がうずく A
おばる 腫れものが痛む S
おひさん 太陽 E
おひつ 飯櫃メシビツ T
おびえる おそれる N
おびたれほーき 帯が緩んで着物が乱れる姿 T
おべべ 衣服(幼児語)
おべん お世辞 ET
おべんちゃら お世辞 TS
おべんちゃら お愛想 A
おほくび 衽オクミ C
おぼいい 恐い N
おぼさん おばさん YE
おぼさん 主婦の呼称 O
おぼさん お母さん N
おまえらー お前たち T
おまやー お前は<助詞との連絡 T
おまんずし 鯖又は鰯席の鮨、きらず鮨も K
おむろ 神棚(江津) B
おもしれー 面白い K
おもて 下座敷 Y
おもて 表座敷 T
おやかた 金持ち K
おやかた 大商店の主人、主人の呼称 TO
おやかっあん 親方 YE
おやかっつあん 主人の呼称、主人 OKT
おやかっつあん お金持ちの尊称
おやかっつあん 地区の名士(小作が地主に対 I
おやかっつあん 親方 YT
おやかっつあん 上流家庭の主人、親方 I
おやかつつあん 中流の主人 M
おやぐ 泳ぐ N
おやじさん 主人の呼称 O
おら 俺、自身 NI
おら 僕、俺、自称 EYM
おらぶ 泣く G
おらんよ一になる いなくなる B
おりあう 病気の小康を得る事 T
おりょ一て 落着いて B
おりょ・・・・・・何々かい おりょ上手になんさったかい V
おりんさる 居なさる N
おわえこー 鬼ごっこ T
おわえっこ 鬼ごっこ K
おわえる 追っ掛ける S
おわえる 追う KCN
おんさい 居なさい T
おんさるかなー 居られますか<来訪挨拶 KL
おんたー 雄オス
おんぼする 幼児を背負う K
おんぼろ こわれた、古い N
おんさるけえ 居られるから H
                                  
出典
〔N〕 (長浜)   『長浜青年団と郷土の記録』方言珍言集
〔C〕 林 勘次郎 『濱田地方 方言訛語録』
〔S〕 山藤 忠   『浜田市誌』
〔M〕 森脇    『弥栄村誌』方言
〔B〕 盆子原米市  『石見方言番附』
〔E〕 周布小学校  『周布村郷土誌』郷土の方言
〔H〕 浜田方言保存会『浜田方言集』『観光課パンフ』
〔 I 〕  浜田市文化財愛護会の例会より
〔V〕 藪田    『浜田市誌』
〔O〕 島根県学務課 『二十種方言島根県郡別統計』那賀
〔T〕 島根県女子師範学校編 『島根県に於ける方言の分布』
〔G〕 郷語改善会 『島根県下訛音方言一覧』今福項等
〔K〕 神山 典之   採取の方言
〔Y〕 山根 哲夫  『ひのあし』日脚の方言
〔A〕 石見地方方言見立番附 平成十三年発行
〔L〕 東北大   『消滅する方言語彙の緊急調査研究』の報告
本一覧表は神山典之氏が編集された『石見那賀郡 浜田地方の方言集』をベースに神山氏のご協力をいただいて作成したものである。
作成:浜田市教育委員会 平成22年11月19日

 

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