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海老谷桜の開花処置について

 海老谷桜の開花については、最もエネルギーを消費する結実(けつじつ)をさせず、負担を軽減する方針に立って、検討してきましたが、その方法として、(1)花芽(はなめ)を摘み取り、花を咲かせない方法と、(2)花を咲かせた後に、速やかに花(雌しべ)を摘み取る方法で検討することにし、花芽と葉芽(はめ)が識別できる3月後半に判断することにしていました。

 そこで、3月16日に専門家や保存団体である海老谷集落若さ創りの会の皆さんと現地で調査を実施し、折れた枝の修復状況や今年に伸びた枝(新梢)等を確認したほか、昨年よりも花芽や葉芽が半分程度と少ないものの、芽の付き方はバランスが良く、桜自体が開花調整をしていることから、新たに伸びた根によって、養分を吸収していることが窺えます。

 したがって、今後も注意深く観察しながら、再生のための助力をしていかなければなりませんが、桜自体が自立再生の段階に移行しつつあると考えられ、実を付けさせる段階ではないが、開花という自然の営みをさせる段階には来ていると判断しました。

このような点から、市教育委員会では、今春の開花処置として、

「花を自然に開花させ、満開後、3日程度で花を摘み取る」

ことで、海老谷桜を保護することにしました。

 今後とも皆さまには、海老谷桜再生に向けて、ご支援をいただきますようお願い申し上げます。

 

海老谷桜の花芽

海老谷桜の花芽(丸みを帯びた形状)と葉芽(細長い形状)<3月16日撮影>

 

移植直後に開花した海老谷桜

移植直後に開花した海老谷桜(平成20年4月15日撮影)今年は昨年の半分程度の開花状況になる見込みです。

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