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子どもたちが心身共に健やかに育つために親としてできること

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最近、うつや不登校など心の問題を抱える子どもたちが増加してきています。ほとんどの場合、この問題の根っこには周りの人とうまくつきあえないというストレスがみられます。前回の子育て&健康広場(『広報はまだ』11月15日号P12)では、心の成長に対する親の関わりをお伝えしました。0歳児から2歳児までの関わりを基本として、心の問題への予防、対応を考えてみたいと思います。
 前回の話の中で、心の成長で大切なのは、安定感と自発性ということを述べました。なぜこれらが大切なのでしょう。
 子どもたちは大きくなるにしたがい、親と離れて一人で活動することが多くなってきます。初めての体験であれば不安を感じることもあると思います。このとき、心の真ん中に、親とのしっかりした絆ができていれば心は安定します。反対に、この絆が弱ければ不安は解消されることなく、ますます大きく膨らんでしまいます。
 また、自主性は心の芯です。心は自主性を中心にして、いろいろな経験が一枚一枚重なって大きくなっていきます。心が大きく成長すると、相手を尊重して交流することができるようになります。この芯がないと、いろいろな経験を積み重ねる場がなくなり、心が育つことができず、そのたびごとの体験に流されてしまうので、不安が膨らみ、人との交流もしっかりできなくなってしまいます。
 心の成長にこの2つが欠けると、子どもたちは非常におとなしくわがままを言わないよい子として振る舞ったり、極端に反抗的な態度を示したりします。普段は目立たなかったおとなしい子が、突然大きな事件を起こすということを最近耳にしますが、大人からみて都合が良くおとなしい子どもたちは、心の中に、言葉にできない大きな問題を抱えている場合があることをわかってあげる必要があります。
 安定感と自主性をはぐくむために、しっかり抱っこしてあげましょう、命令や干渉はほどほどにして見守る姿勢が大切です。
 そして、もう一つ大切なことがあります。子どもたちが自分の心を育てるときには、身近なお手本をまねして育てていきます。身近なお手本のほとんどは家族です。家族が仲たがいをしていれば、「人は仲たがいをするものだ」と理解しますし、仲良くニコニコしていれば、「人は仲良くニコニコするものだ」と理解します。子どもには言葉以上に、自分の行動で教えていくという姿勢も大切にしてください。
 ここまでは生育環境から心の問題をみてきましたが、このほかに病気が関係している場合があります。
 病気には、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症などいろいろありますが、これらの多くは、脳の構造には異常はみられないのですが、その働きが一部損なわれていることがわかってきました。そして、結果として人とうまくつきあえなかったり、一部の勉強が極端にできないため、劣等感が強くなったり、乱暴な行動を起こすことがあります。心の問題について、時には医師の診察を受ける必要があることも覚えておいてください。

(地域医療対策課 医療専門監 齊藤)

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  • 三隅支所市民福祉課
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