2017年 4月 13日
保護者さんは、先生から「おたくのお子さんには気になるところがあります。」と言われたら、「どうしたらいいの」と思われることでしょう。
先生は、毎日、子どもさんと接する中で、自分の気持ちを思うように伝えられない、友達とうまく遊べない、じっとしていられないなど、日常生活をうまく送れない子どもさんが気になっているのです。そして、先生は、そんな子どもさんの成長をどうやって助けようかと常に考えておられます。もしかしたら、保護者さんも「一生懸命やっているのに、育児がうまくいかない」と感じておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、一番気にしているのは、先生や保護者さんではなく、日常生活をうまく送れずに、小さな胸を痛めている子どもさん本人ではないでしょうか。
子どもさんの気になる様子は、生まれつきのものなのか、成長過程の一過性のものなのか、個人差なのか、とても判断が難しいです。また、特徴が複数ある場合もあり、原因がはっきりと分からないこともあります。
しかし、大切なことは、その子にどんな特徴があり、なにが苦手なのかをきちんと知った上で、周囲の人が支援をすることです。
気になる原因として、見えにくさ、聞こえにくさ、ことばの課題、発達障がいなどが考えらます。発達障がいとは、発達のしかたに凸凹があるために不都合が生じるものです。早期に発見し、支援することで、成長とともに改善していく課題もあります。また、本人が友達や大人と接する中で、生活しやすくする習慣や技術を身につけることもできます。
心配されることは、「発達障がいが原因で本人と友達の関係が悪くなる。本人が自信を失う。親子関係がギクシャクする」など、本人のより良い成長ができないことです。
こうしたことから、発達課題の早期発見と、早期支援が大切になります。
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