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平成29年11月臨時会賛否での反対理由

2017年 12月 21日

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 反対理由

同意第3号 浜田市副市長の選任について

議員名 反対理由
  川上幾雄  これまで市政運営を確認するにあたり、多くの不完全な計画等をもって市政に汚点を多く残すことになる。よって当案件に反対する。
 澁谷幹雄   副市長の人事案に反対します。
 理由はこの4年間、その任の責任をよく果たされているように思えないためであり、その方を再度、副市長に任命することは浜田市政の発展と住民福祉の増進につながらないと判断するからです。                                                                                     
 この4年間、金城町におけるパークゴルフの建設、自治区制度の存続と廃止、歴史館の建設など、迷走と紛糾の果てに当初予算に計上されながら事業が取り下げられたリ、変更されたものもあります。すべて、議会の動きに対する情報収集力の欠如と手法の違いが招いたものであります。
 金城町パークゴルフの建設においては、私も議長団の一員として、事前の説明を副市長から議長室で受けました。健康長寿、元気で長生きのための軽スポーツの推進は市民とって歓迎すべきであると当初判断しました。3億円の建設費も市民の健康増進がはかれ、増え続ける医療費の抑制や国民健康保険料の値上げを阻止できるならば、過剰な先行投資ではない、と判断したからです。しかし、説明を聞いた後、この事業が地元の理解を得ていない事業であることを、金城町選出の議長から聞いて驚きました。地元にキチンと説明していない、その結果、地元に理解されていない事業を議長団に説明されるとはどういうことなのだろう、という不信感がぬぐえませんでした。結果的に当初予算が議員に配布された後、撤収され、分厚い予算書の探り直しが行われたことはご承知のとおりであります。
 また、全国の先進自治体の中では市長自ら議会の常任委員会に出席し、議会の状況をキチンと把握し、議会の意見を積極的に政策に取り入れようとしている自治体があります。
 私は浜田市もこうなってくれれば素晴らしいと思いましたが、多忙な市長の出席を要請することは少々遠慮し、ただ補佐役の副市長には代理としてせめて出席していただきたいと考えました。でありますから、市長の補佐役である副市長に福祉環境委員会と産業建設委員会への副市長の常時出席を委員長を通して求めたことがあります。
 しかし、いとも簡単に却下されました。総務文教委員会への教育長の出席要請は、すぐに教育長に理解をいただき、現在も対応していただいておりますのにこの違いは何でありましょう。その結果、市長、副市長とも、議会の状況を把握しきれず、最終的には事業が取り下げられ、取り下げの結果、予算書の刷り直しなどの無駄な税金の支出が行われるという失態につながっているのではないでしょうか。
 また、常任委員会への出席がなされていないから、斎藤先生が病院を閉め、スタッフ全員で福祉環境委員会に来られ、常任委員会で激昴された状況、怒髪天を衝くような怒りの状況も、肌感覚で理解することもできていないのではないか、と考えます。その結果、浜田市の病後児保育において長年お世話になった斎藤先生の傷ついた名誉はいまだ回復されないまま、時間だけが経過し、浜田市の名誉さえ棄損している状況に見えます。
 この点についても助言者であり、補佐役としての副市長は、その職務を果たしていないと考えます。
 さらに、情報公開という時代の大きな潮流の中で全国の自治体では、住民監査請求や住民訴訟が繰り返され、首長に対して、数十億円の損害賠償が確定する判決が散見されます。
 当然のことながら、その議案が可決した議会に対しても責任が問われ、議案の本質を見抜く議会の知恵や、議員それぞれの専門化と研鑽が求められているわけですが、何よりも議案を提出した側の責任があることは明白であります。
 明白だからこそ、損害賠償が首長に帰しているわけであり、単なる補佐役ではない、執行部の責任者としての副市長の瞬時の判断力は重要であるといわなければなりません。
 本年9月の予算決算委員会で同僚議員のこんな発言がありました。議事録を見ると彼はこう発言しています。「何かこういう補助とか、仕事というときに必ず市長の後援会の幹部に入っている、必ずその補助事業の中または公共事業の中にはその幹部が入っていることを不思議に思う」という発言でした。彼は決算委員会においてその二つの会社名を具体的に名指しいたしました。それに対て、委員長は個人名が出たことに対して訂正を求めることもなく、副市長をはじめとする執行部からも何の反論もありませんでした。
 議会選出の監査委員として、決算委員会を見届ける立場にあった私は、目の前に広がる沈黙の光景を見て、正直、本当に、ビックリしました。その発言が何の問題もないようにして通り過ぎて行ったからです。
 ここは、副市長が挙手をし、市長の誇りを守るべきではないか。と疑問がぬぐえませんでした。この時も私は、副市長自らの責任を果たしていない、と感じました。
 あの時の光景を目のあたりにしたものにとって、この人事案を承認することは到底できるものではありません。
 

 

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