2018年 6月 28日
6月19日(火)読み聞かせ エンデの会 永野さん
「わたしの赤ちゃん」(文:キム・フォブス・オーケソン 訳:森 信嘉 今人舎)
今回はエンデの会の永野さんに担当していただきました。読んでいただいたのは、「わたしの赤ちゃん」という絵本でした。
待ち望んだ赤ちゃんを女の人はお腹に授かって、男の人も女の人も大喜び。生まれるまで、あれこれ準備と幸せな日々が続きます。そして、ついに出産。生まれてきたのはお猿さんでした。でも、生まれてきたのは小さなおサルさん。体中に毛が生えていて、耳がつきでています。ふたりは気を落とし、カーテンを閉め切った家の中で過ごすようになりました。戸惑う二人。悲しむ二人。恥じる二人。
お猿の赤ちゃんの体の毛を全部剃ってしまいます。そうしたら人間の赤ちゃんに見えるかしら?でもやっぱり、毛を剃られたお猿の赤ちゃん。
二人は乳母車を覆い隠して、外へ散歩に出かけ、動物園に行くと、なんとお猿のおりの中に人間の赤ちゃんを育てているお猿の母親が!
取り替えようか、でもそれは…。
絵本の終わりで、この夫婦は世界がとてつもなく大きいことに気づき、「うちの子ったら、どんな子になっていくのかしら!」と将来を嘱望するほど前向きで明るい気持ちに変わります。実際にはあり得ない話だと思いますが、子どもたちが話をされる永野さんや持っておられた絵本を真剣に見ている様子が印象に残った読み聞かせの時間でした。
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