2018年 9月 26日
△ 杵束公民館 金高さん △熱心に聞き入る生徒
△学校司書 横山さんの補助 △絵本「こっちへこーい こっちへこーい」
9月25日(火)読み聞かせ
「こっちへこーい こっちへこーい」文:絵本制作部会 絵:みはし たかこ
今回は杵束公民館の金高さんが担当してくださいました。
内容は、1905年日露戦争終盤の日本海海戦で、ロシアバルチック艦隊の特務艦「イルティッシュ号」が被弾し、今の江津市和木町沖へ漂着した時のものでした。荒海の中、住民らがロシア兵の救助に当たるとともに、亡くなった乗組員の慰霊碑も建てられました。自らの危険を顧みず交戦中の敵国兵士を救出した住民らの行動は「人類愛と勇気に満ちている」と称賛されたそうです。この史実をもとにロシアとの交流が続く「ロシア祭り」が、形を変えながら現在まで続いているといったことも書かれていました。
地元の有志が実行委員会を立ち上げ制作したこの本は、地元のイラストレーターみはしさんが作画を手がけ、ロシア語と英語の文章も記載してあります。
金高さんの穏やかな声に聞き入り、同じ石見地方の人々の行いに心を寄せました。
勇気あふれるこの人道的な行いは、人情味豊かな石見人だからこそできたのではないでしょうか。同じ石見人として、また一人の人として、生き方の一つのあり方を学ぶ機会となりました。
豊かな心にふれる時間が、生徒たちの心をより育てるのだと感じた朝のひと時でした。
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