2018年 10月 23日
10月23日(火)読み聞かせ「12のつきの おくりもの」スロバキア民話
内田莉莎子 再話 丸木俊 画
今回はエンデの会の竹岡さんが担当されました。
「いじわるな継母&姉ホレーナと暮らす美しい娘、マルーシカ。ある寒い冬の日、継母と姉にすみれを取ってくるように命じられます。雪にうずもれた森の中にすみれなんて咲くはずがないけれど、マルーシカは泣く泣く出かけていきました。そして森の中で見かけた大きなたき火。寒さに凍えたマルーシカが近づいていくと、12の月の精が座っていました。」
ここまでのところで、子供たちはマルーシカがどうなるのだろうという面持ちで、竹岡さんのお話を興味深そうに聞いていました。
「すみれを持って帰ったマルーシカを見て、継母とホレーナはイチゴ、りんごと、さらに難題をふっかけますが、マルーシカはすべてを持って帰ってきました。でも欲張りのホレーナは、リンゴが採れるのを知るともっとたくさん取って来ようと、自ら雪の中へ出かけて行きます。迎えに行った継母も深い雪に埋まってしまい、ついに帰って来ませんでした。
マルーシカは 家と庭と畑と牛の持ち主になり、春になると3月のように美しい若者と結婚して 幸せに暮らしました。」という内容のお話でした。
一番年長のたぶん長い髭をたくわえた12月の月の精が3月、6月、9月の精の月に杖を渡して、たき火の上で杖を大きくふると、雪の降り積もった冬の森が、一瞬で季節を春夏秋と変えてしまうところがとても印象的でした。聞いていて、ファンタジーな世界が目の前に見えるような気がしてきます。
子どもたちは、マルーシカが幸せに暮らしたというハッピーエンドのお話に安どした様子でした。
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