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先進地視察研修を実施しました(岡山県西粟倉村)

2018年 12月 3日

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 はまだエコライフ推進隊では、地域で環境活動を実践するために必要な知識や技能を学ぶ「環境リーダー育成事業」を行っています。
 このたび、本事業の一環として、平成30年11月17日(土)に、地域の自然資源を活用したまちづくりの先進事例を学ぶため、岡山県西粟倉村の視察研修を実施し、推進隊会員を含む13名が参加しました。

西粟倉村

 西粟倉村は、岡山県北東部の山あいにある人口約1,500人の村で、村の面積の約95%が山林、そのうちの約85%をスギやヒノキなどの人工林が占める、森林資源に恵まれた地域です。
2008年に「百年の森林(もり)構想」を立ち上げ、森林資源の活用と保全に先駆的に取り組んでいるほか、小水力発電、バイオマス、太陽光発電等、中山間地域ならではの自然資源を生かした低炭素まちづくりに村を挙げて取り組んでおり、環境省の「環境モデル都市」にも選ばれている先進的な自治体です。
 

株式会社sonraku 井筒耕平代表

 今回は、村の温泉宿泊施設「あわくら温泉 元湯」を経営しながら地域の間伐材を薪ボイラーとして活用したバイオマス事業を展開するほか、全国各地で自然エネルギーのコンサルティング業を手掛ける「株式会社sonraku」の井筒耕平代表に、村の案内人を務めていただきました。

 まずは、村内唯一の木材加工業、「株式会社 西粟倉森の学校」を訪問しました。今回は、坂田憲治業務部長に施設内を案内していただき、事業内容や作業工程の説明を受けました。

(株)西粟倉森の学校 業務部長・坂田憲治さん

 (株)西粟倉・森の学校は、地域産材(スギ・ヒノキ)を主にフローリング材として加工・流通を行っています。2009年に階差を設立し、地域産材を地域内で加工流通ができるようになったことで、林材の付加価値向上や雇用の創出に貢献しているとのことです。 
 現在、同工場で取り扱う林材のうち西粟倉産材は2割程度で、大多数を県内外から調達しているそうです
 これから間伐が進めば木の成長が促進され、同工場で取り扱えるサイズの林材も増えてくる予定だそうです。

 あわくら温泉元湯 店内インテリア

  続いて、案内人の井筒さんが経営する「あわくら温泉 元湯」へ場所を移し、井筒さんが手掛けるバイオマス事業について話を伺いました。

 バイオマス事業の説明 参加者の様子
 木質バイオマス事業は、地域の林材の中でも「C材」といわれる低品質で価値の低い間伐材を役場や山林所有者から買い取り、地域の温泉施設をはじめとした薪ボイラー設備の熱源として供給しているそうです。ただし、薪を販売するのではなく、クライアントの各施設に設置されている薪ボイラーの稼働(定期的に薪をくべる作業)を請け負い、熱量を販売するというスキームが興味深い点でした。

西粟倉村の説明 

 井筒さんからは、自身の事業説明のほか、西粟倉村役場の取組(百年の森林構想等)なども簡単に説明していただきました。常に新しいことにチャレンジする村職員の姿勢に、移住者である井筒氏自身も大きな刺激を受けているといいます。
「ローカルベンチャー構想」を立ち上げ、田舎で起業するという新しい発想を広く発信し企業者の支援を行った結果、ここ10年で33件もの起業が実現していることに参加者の皆さんが驚いていました。

あわくら温泉 元湯の薪ボイラー設備。3時間ごとに薪をくべるとのこと。 
地域熱供給システム。ここで学校等公共施設のお湯を一括で作り、配管で送っている。 地域熱供給システムに利用される木質チップ

 最後に、温泉の薪ボイラー設備や地域熱供給システムの施設を見学し視察終了。井筒氏からは「西粟倉の事例をまねするのではなく、新しいことにチャレンジする西粟倉の『ノリ』をまねしてもらえれば」というアドバイスをいただきました。

 参加者の皆さんも、西粟倉村の取り組みと井筒さんのパワフルな人柄に多くの学びと刺激を感じておられました。

 片道4時間の長旅になりましたが、参加者の皆さん、ありがとうございました。

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