2021年 12月 28日
「女の子だから、男の子だからをなくす本」
文:ユン・ウンジュ 絵:イ・ヘジョン 訳:すんみ 出版社:エトセトラブックス
社会における性的な役割のことを「ジェンダー」といいます。
日本のジェンダーギャップ指数は、国際社会で何位だと思いますか?
答えは156か国中120位です。国際的にみてとても低い状況です。性別にとらわれないで、誰もが幸せに暮らせるヒントをたくさん伝えていただきました。
『女の子たちへ すぐにゆずってしまわないで』思いやりから物を譲ることと、今まで努力してきたチャンスを譲ることは違うということ。そこを変えるのは1人1人が「自信を持つこと」。いいよ、いいよと相手に遠慮をしてチャンスを譲ることを、何かしら「美徳」としてきた今までの社会が、現代の日本の120位の男女格差がある国とみなされているのではないでしょうか。世界中には同じ悩みを持っている女の子も多いけれど、未来は変えられます。
『男の子たちへ 好きに泣いてもいい自由・堂々と負けていい自由がある』自分の感情を素直に受け入れて「マッチョで力強い男性像」と自分を比べることは必要ないことです。「怖い」って感情は、危険から自分を守るための本能だから、生きていくうえで大切な能力だということ。傷ついた時は、「傷ついた」と伝えよう。
「男の子も女の子も一人暮らしは必ずやってくる。その時、性別にかかわらず自立した暮らしができていてほしい。」というメッセージが佐々本さんからありました。「女性が生きやすい社会は、男性も生きやすい社会なのだ。」という言葉が、私たちの心に深く残りました。
エンデの会の皆さん、今年も沢山の本と出会わせていただき、ありがとうございました。よいお年もお迎えください。
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