友情の人形(青い目の人形)「キャサリン」
キャサリンのパスポート
アメリカでは1900年代に入ってから、日本人の移民問題を契機に排日的な空気が拡がりはじめました。そのような社会情勢の中で、親日家でもあるシドニー・ギューリック博士の提唱をもとに渋沢栄一氏の協力もあって、1927年(昭和2年)最初の友情の人形(青い目の人形)たちが来日しました。
島根県では、本校の人形「キャサリン」を含め、現存するのはわずかに2体というたいへん貴重な存在となっています。(もう1体は、大田市立仁摩小学校)
本校では、1995年(平成7年)に10月18日を『友情の人形記念日』として設定しています。
【名称】キャサリン(Katherine) 【出身地】アメリカ コネチカット州 ニューヘブン 【贈呈を受けた日】1927年(昭和2年)10月18日(当時 本校は今福村尋常高等小学校) 【キャサリンの歴史】 ○敵性人形として、全国的に処分される中、野中重道校長(S15.3~20.3)、K先生らによって密かに隠される。 ○1971年(昭和46年)校舎建て替えの際に、移転荷物の中から発見される。以後、校長室で保管される。 ○1989年(平成元年)に里帰りを果たす。 ○1993年(平成5年)より、児童にも公開するため本校玄関前廊下に展示され現在に至る。 |
友情の人形(青い目の人形)「ヘレン」
友情の人形(青い目の人形)「ヘレン」は、1998年(平成10年)、シドニー・ギューリック博士の孫であるシドニー・ギューリック3世氏から 「両国の子どもの友情を願う気持ちは、70年前に太平洋を渡った人形と同じです」という内容のメッセージとともに、本校(当時、儀満利夫校長)に贈られました。ヘレンは、子どもたちが手に取ることができる人形として展示しています。