2018年 11月 20日
11月20日(火)読み聞かせ「えのないえほん」
作・斉藤 倫 絵・植田 真
今回は木都賀公民館の三浦さんが担当されました。
絵本の冒頭
「あるところに みにくい けものが いました
どんなに みにくいか
その すがたは
たとえ せかいいちの えかきを つれてきても
えがけなかったことでしょう ・・・・・・・」
みにくいけものが、目の見えない少女に出会い、長い間の孤独が癒されていく。みにくい姿に惑わされることのない少女が見つめる、けものの心。 美しいと言われて、初めて少女を憎らしくなる程、感情を高ぶらせるけものの心が切なく、繊細な心が抱えてきた痛みが伝わってくる。最後のシーンでは、死を予感させるが、全てを読み終わると、幸せそうに森で過ごす少女とけものの姿が絵のように浮かんでくる。 書名のとおり「絵」がなく黒いページに白い文字があるだけでしたが、読み手の心の中に、それぞれ美しい絵を描くことができる絵本でした。
このページに関するお問い合わせ先