2019年 2月 20日
2/20(水)読み聞かせ エンデの会 永野さん
(1)「わたしは樹だ」文:松田素子 絵:nakaban
読み聞かせ担当の永野さんは、「言葉を感じてイメージを膨らませながら聞いてください」と生徒に告げられ、静かに読み始められました。
屋久島を舞台に、何千年もそこに立ち続けている樹が、みずからの命の過程を語っていくお話です。小さな種だったその樹は、固い岩の上に根をのばし、わずかな土にくらいつき、強く大きな樹に成長していきます。
「生きる! 生きる!生きる!」この1本の樹の命は、光と水、動物や植物、目にも見えないほどの小さな菌、そして命が絶えていった倒木と苔など、あらゆるものとつながって生かされ、樹自身も次の命へとつながっていくことを教えてくれます。
松田素子さんの力強い言葉と、nakabanさんの想像力をそそる絵が印象的なこの絵本は、読んでいる私たち自身もつながり合い、支えあいながら、生きていることに気づかせてくれる絵本でした。
(2)「オレ、カエル やめるや」文:デヴ・ペティ 絵:マイク・ボルト
訳:こばやしけんたろう
「カエルをやめて〇〇(ほかの動物)になりたい」という息子の発言に、お父さんがそれになれない理由を教えるテンポの良いやり取りが面白い絵本でした。最後に、カエルの息子がオオカミとのやり取りを通して、カエルはカエル、カエルでよかったと納得する場面があります。「君は君のままが一番!」つまり、他人と比べないで自分に自信を持とう!というメッセージがこのユーモアあふれる1冊から伝わってきました。
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