2022年 5月 10日
「メアリー・スミス」 著 者:アンドレア・ユーレン 訳:千葉茂樹
出版社:光村教育図書
産業革命の時代のイギリスにいた実在の人物「メアリー・スミス(絵本)」について読んでくださいました。産業革命期に、人々は工場へ働きに行くようになります。目覚まし時計のないこの頃、「目覚まし屋」という仕事が生まれたそうです。「目覚まし屋」さんは、決まった時間に起こしてほしいという注文があった人の家に行き、ゴムストローの豆鉄砲や長い棒で窓をたたき、人々を起こします。メアリーさんもそういう「目覚まし屋」さんの一人だったそうです。メアリーさんの娘とのユーモアあふれるエピソードの紹介もありました。
読後に、「世界初の時計はどのようなものであったか?」「長いストローと短いストローでは、どちらがよく豆が飛ぶのか?」「重たい豆と軽い豆では、どちらが窓に当たりやすいのか?」という問いかけ、そして、「シンプルな本でも、見方を変えて読むともっと面白くなること」や「本を通して経験を積み、心や頭を鍛えておけば、どんなことにも対応できる大人になれる」などの素敵なメッセージを語ってくださいました。ありがとうございました。
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