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令和4年度 読み聞かせ 

「平和のために尽くした1人」 5月24日 火曜日 エンデの会 佐々本厚子さん

2022年 5月 25日

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 題名:「ニッキーとヴィエラ ―ホロコーストの静かな英雄と救われた少女」

 作者:ピーター・シス 訳:福本友美子  出版:BL出版

 初めに、学習委員長の藤林くんが、「エンデの会」の皆さんが長年の地域読み聞かせボランティアに対して表彰を受け、「伊藤忠記念財団」から100冊の本の寄贈を受けられたことを紹介しました。

 本年度初めてとなる「エンデの会」の読み聞かせでは、佐々本さんに、第二次世界大戦中に実際にあった話をもとにした絵本を読んでいただきました。

 現在の地球上でも、紛争や戦争が絶えません。しかし、どの時代でも国境や思想を超えて、人命第一に勇敢な行動をする人が存在するという内容でした。ドイツ系ユダヤ人にルーツをもつニッキーが、その人でした。ナチス・ドイツ軍がチェコスロバキアを占領する直前に、希望するチェコの子どもたちを列車に乗せて母国イギリスに送り込んだのです。

 ニッキーが救った尊い命は、669人でした。その中には、分かれた家族がナチス・ドイツのホロコースト(大量虐殺)の犠牲になった子どももいました。しかし、その669人の命が助けられなかったら、その人々の人生と家族は、今、存在しないのです。ニッキーは「やるべきことがあったから、やっただけです。」とインタビューに答えています。

 佐々本さんのゆったりとした語り口からは、平和な世界を築くために、私たちに何ができるのか静かに問いかけられているような思いで聴いたひとときでした。 ありがとうございました。

      

      

      

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