2021年 3月 26日
◇平成27年度に第2次浜田市総合振興計画及び浜田市教育大綱が策定され、その理念を実現するために新たな浜田市教育振興計画を策定した。
「浜田市小中連携教育」の、新浜田市教育振興計画の基本理念に基づいた、基本方針を示す。
1 めざす子ども像
夢を持ち郷土を愛する子ども8
◇第2次浜田市総合振興計画では、「自ら学び高め合う学習活動を推進し、郷土に誇りを持った次世代を担う人を育むまち」をめざしている。
◇めざす子ども像の具現化に向かって、浜田市では市校長会と連携し、子ども達の発達段階を念頭に、小中学校が一貫した教育観をもち、互いに連携する「たての連携」とともに、学校・家庭・地域が一体となった「よこの連携」を深めた教育を展開することとする。
◇今年度(令和2年度)は、平成28年度から令和3年度のスパンの後期(令和元年度~令和3年度)の2年目となる。
2 小中連携教育がめざすもの
子どもの発達課題の変化を共通理解し、各中学校区単位でそれぞれの実態を踏まえ、特色を活かしながら、具体的に育てたい指導目標や指導内容を定めていく。小学校から中学校への移行をスムースに行うようにしていくとともに、9年間を通して、下記のことを実践していく。
(1)各中学校区で一体となって生活習慣づくりをめざします。
9年間の見通しをもって、学校・家庭・地域が一体となり、小中学校間の連携・交流を深めることで、基本的生活習慣の確立が期待できます。
≪例≫ ・あいさつ運動 ・早寝、早起き、朝ごはん運動
・読書運動 ・メディア接触の適正化
・我が家の生活、学習プランの計画的実施 等
(2)学ぶ意欲を高め、夢や希望に向かって努力する子どもを育てます。
学力調査結果から多くの課題が明らかになっています。9年間を見通した学力向上を図ることで、小学校から中学校への学習のスムースな移行が可能となり、より分かる授業、学習意欲の向上が期待できます。
≪例≫ ・授業公開 ・交流授業 ・出前授業や小中学校教員のTT
・教材開発等の研修会 等
(3)学校不適応を考慮し、変化に対応できる子どもを育みます。
小学校から中学校へ移行する際、いわゆる中1ギャップと言われる学校生活に不適応を起こす生徒もいます。生徒指導上の問題や学力意欲の低下などの課題に対して、子ども達の心身の変化を考慮し、自尊感情を高める手立てを行います。小中学校の職員の交流により、個別の子どもへの支援を連携して取組む事ができ、よりきめ細やかな支援の充実が期待できます。
≪例≫ ・生徒指導担当者連絡会 ・特別支援教育の連携
・担任間での情報交換 ・小中連絡会の充実 等
(4)ふるさとを愛し、ふるさとを誇りに思う子どもを育てます。
浜田市には豊かな自然や文化、歴史があり、地域を支える人々がいます。これら教育的価値の高い”ひと・もの・こと”を大切にしながら、小中学校で一貫したふるさと教育の推進を図ることで、感性豊かで自分を大切にし、人々のつながりを強くし、ふるさとに誇りを感じる子どもに育つことが期待できます。
≪例≫ ・9年間を見通した体験学習 ・地域の行事への参加
・小中合同の行事 等
3 実践について
○ 浜田市小中連携教育推進委員会を推進母体として、市校長会と連携し実践を図ります。
○ 校長の指導の下、各中学校区の小中連絡協議会で、それぞれの実態に合わせた実践を進めます。その際、小中連携の在り方について共通理解を図り、方向性を明確にしながら推進します。
令和2年度も、小中連携教育を浜田市内9つの中学校区それぞれの実態に応じて取り組んできました。今年度は、上記(1)~(4)についての取組の成果と課題をリーフレットとしてまとめましたので、下記をクリックしてご覧ください。
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