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平成20年度第2回三隅自治区地域協議会

開催日時 2008年08月07日 18時30分~ 21時40分
開催場所 浜田市三隅町三隅1434番地
浜田市三隅支所 3階 集会室
議題 1.会長あいさつ
2.自治区長あいさつ及び近況報告
3.サマーレビューの提出内容について
4.図書館設立について
5.補助費、物件費等55億円削減計画について
6.その他
公開・非公開 公開

議題の趣旨

1.会長あいさつ
 会議開催にあたってのあいさつ

2.自治区長あいさつ及び近況報告
 市及び三隅自治区の主要事業等について、あいさつにあわせ概要を説明。

3.サマーレビューの提出内容について
 平成21年度に計画する主要事業(1件300万円以上)で、サマーレビューに提出した事業の概要を説明し、地域協議会委員との意見交換を実施。

4.図書館設立について
 「子ども図書館」(仮称)設置にかかる協議。

5.補助費、物件費等55億円削減計画について
 55億円削減計画の説明。また、「子ども図書館」設置の議論の参考にしてもらうため、削減計画の現況及び今後の計画等の概要を説明。

6.その他
 その他委員からの意見や支所からの報告等。

会議の経過、主な意見、質問及び協議結果等

1.会長あいさつ
 ※質疑等なし

2.自治区長あいさつ及び近況報告
(1)島根あさひ社会復帰促進センターについて
 建物工事の完成、職員の入居及び受刑者の収容予定等を説明。
(2)浜田医療センターについて
 工事の進捗状況について説明。
(3)三隅自治区内の市道の新設改良について
 工事の発注状況の説明。
(4)ふるさと交流会館について
 工事の進捗状況及び開館予定日及び開館後のシンポジウム開催について説明。
(5)下水道事業について
 工事の予定及び普及率等について説明。
(6)ケーブルテレビについて
 セットトップボックスの設置予定について説明。
(7)石正美術館増設について
 増設計画について説明。
(8)図書館について
 協議題にあがっている子ども図書館についての協議を依頼。

 ※質疑等なし

3.サマーレビューの提出内容について
 各課からサマーレビューに提出した平成21年度に計画する主要事業(1件300万円以上)65項目について、各課長から概要を説明した。

<委員からの主な質問や意見>
「質問」
 公民館機能の強化充実に関して、公民館に行政窓口の一部を担わせるような計画になっているが、内容を教えて欲しい。
「回答」
 身近なサービスは身近な場所で受けられるように、例えば一人暮らしの高齢者等が公民館活動で公民館に集まった際に、証明等が取れる仕組みを作りたい。具体的には、予算を確保した段階で再度検討していきたい。

「質問」
 地籍調査事業で、古市場地区はどのあたりから行なうのか。
「回答」
 以前から公共事業を行なうところから優先して行なっており、今後もその方針で行ないたい。古市場においては、釜ケ迫あたりを想定している。

「質問」
 防災まちづくり事業の無蓋防火水槽の設置場所はどこを予定しているか。
「回答」
 平成20年度は井野の大谷集落内に設置している。来年度は諸谷集落に設置を予定している。

「質問」
 土地つき規格型住宅分譲事業で岡見住宅団地の販売促進事業を行なうとなっているが、どういった内容か。
「回答」
 要求の段階であり、まだ公表はできないため概要のみ説明する。岡見住宅団地の西側が細長い形状で、間口も狭くなかなか売れない状態が続いているので、パターンの決まった住宅と土地をセットにし、期間限定で価格を安くし、販売するような企画を考えている。対象年齢の上限は45歳を想定している。

「質問」
 田の浦公園の施設改修事業の内容をみると、海岸の砂浜へ降りる階段を壊す工事なのか教えてほしい。
「回答」
 現在の状況は砂浜が無くなり、階段が壊れている状況である。撤去するのがいいのか、階段を元通りにするのがいいのかということを島根県とも協議したところ、階段を復旧しても以前のような目的の達成はできないという結果になり、撤去しようとするものである。

「質問」
 公民館機能の充実強化に関して、主事を1名増やして2名配置する計画があるようだが、他の自治区はどのような状況か。
「回答」
 浜田自治区は、一番少ないところが美川公民館で職員数が3人、あとは、4人とか5人とか7人という状況である。開館の時間数と職員の勤務可能時間数の比較では職員の勤務可能時間数が多くなっている。弥栄についても同様に勤務可能時間数のほうが多くなっている。他の自治区については、勤務可能時間数のほうが開館時間数より少なく、時間的に比較すれば業務に支障が出るが、現状維持でいきたいと聞いている。三隅についてはそうした他の自治区より先進的な取組みをしたいことから、開館時間数を職員の勤務可能時間数より多くするため、職員を1名増やさなければならない。

「質問」
 公民館を中心に物事を進めていこうとする中で、岡見公民館の事務室が狭く業務に支障があると思っている。これについての考えを聞きたい。
「回答」
 岡見公民館の事務室が狭いということは既に聞いているので、実際に改修が可能かどうか検討させてもらいたい。

「質問」
 市町村合併から約3年が経過した。合併前に「新市のまちづくり計画書」が策定されていると思う。その中で、それぞれの自治区の個性を活かしながらまちづくりをやっていこうということが記載されている。三隅自治区においては「コミュニティーに根ざした芸術文化地域の形成」を大きなテーマとして、6つの方針をかかげ地域づくりをやっていくということになっている。一方、合併するといろいろなものが平準化をするということがいえる。地域の個性を活かした地域づくりを具体的にどのように実現し、サマーレビュー等に落とし込んでいくかということが大きな問題であるが、そういったことをどのように整理しているのか。
「回答」
 方針1点目のコミュニティーの関係であるが、地域計画書実現のための補助については、三隅自治区だけの補助事業をそのまま引き継いでいる。また。コミュニティー活動推進交付金も、予算のカットはあるが、引き続き実施していきたいと思っている。平準化していることもあると言われたが、自治会活動保険については三隅自治区で行っていた施策を平成20年度から新市全体に広げるということになった。保険の内容では旧三隅町の内容が充実した内容であるが、先進的な制度が全市的に広がったと思っている。基本的にコミュニティーの部分については、旧三隅町時代からなんら変わっていないと思っている。
 方針2点目の美術館、アクアみすみの関係であるが、今は指定管理者制度を導入しサービスを低下させないように運営に努めている。美術館も開館以来、毎年ほぼ3万人の方に来館いただいており、三隅自治区の情報発信に役立っている。アクアみすみも皆さんに喜んで使っていただいているので、スポーツの振興、あるいは市民の健康増進にも役立っていると思っている。
 方針3点目のCATV事業については、テレビの難視聴対策等でいち早く取り組んできた。今年度からは、地上波のデジタル化に対応する事業も行なっており、90%以上の方に加入いただき、多くの方に喜んでいただいていると思っている。またセットトップボックスが設置された後、データ放送を活用して、希望する情報が自宅でいつでも見られるというようなことを地域情報課で考えており、これも他の自治区よりも先行している内容ではないかと思っている。
 方針4点目の生活基盤の整備についてであるが、道路については、市道の関係、浜田三隅道路の関係、9号線バイパス、あるいは県の事業である室谷農免道、石見西部広域農道の3期工事等、多くの事業を実施している。また下水道整備については、三隅自治区内の大部分の地域で公共下水が完成しようとしており、78.3%という普及率となっている。旧浜田市は平成19年度末で、27.1%、金城が20.2%、旭が48.1%、弥栄が61.9%となっている。このほか、ひゃこるバスの運営も、生活基盤の整備、定住促進の一環と思っているが、三隅独自のものとして行っている。他の自治区においてはデマンドバスが始まったが、料金、ルート等においても、ひゃこるバスが先進的と思っている。
 方針5点目の
生涯学習推進の関係であるが、次年度の要求においては、公民館を住民の皆さんが利用する際に閉館しているということがないように、また、公民館活動を充実するため、増額の予算要求をしていく考えである。
 最後の方針6点目の営農支援であるが、一次産業の振興ということは、非常に難しい問題である。三隅自治区においては、農業支援センターをいち早く設立し、高齢化、後継者不足による農地の荒廃を少しでも防ごうということで、努力をいただいている。ふるさと交流会館において、国の重要無形文化財の石州半紙の伝統技術を保存継承するということで、今回建設された会館を中心に、引き続き振興を図っていきたいと思っている。
 その他、C型肝炎の医療費助成事業については、今年度から国が事業導入したが、三隅自治区においては、平成19年度から助成を始めている。制度の内容について県が視察に来るなど、三隅の事業を参考にしたと聞いている。委員さん方におかれては平準化されて、今までよりも内容が悪くなったと思われる事業等もあるかと思うが、引き続き、6つの三隅エリアの方針をもとに、まちづくりを続けていきたい。

「質問」
 新聞報道等で松原に住宅団地を作っていると聞いたが、サマーレビューの中に入っているか。
「回答」
 
松原住宅団地については、平成20年度で整地と排水路を整備し、平成21年度に道路の新設とそれに併せて、下水道、水道の配管を一緒に行う。分譲についてはその後になる。自治振興課としては、先に岡見の住宅団地を集中的に分譲し、そのあと松原の分譲に取りかかりたいと思っている。

「質問」
 道路の草刈りを地域住民で行えない場合は業者に委託するのが通常であると思われるが、事業費がかなりかかると思う。県のどういう事業か忘れたが、県道の草刈りを自治会がやっているところがある。草刈りを自治会で請け負うことができれば、かなりのお金が自治会に入ることになる。そういう事業も市道に適用したらどうか。
「回答」
 県道については、事業名としては、ハートフル道路島根として行なわれている。三隅自治区内にもかなりの自治会が対応されており、また、業者も区間を定めてこういった事業に参加されている。こういったことを市道に適用したらどうかということであるが、道路環境美化ということで自治会のみならず、集落等の団体で、対応していただける方については5,300円が基本額になっており、5,300円プラス、メーターあたり5円50銭ということになっている。道路環境美化については、単価にばらつきがあるが、各自治区がそれぞれ取り組んでいるということで理解願いたい。

「意見・要望」
 公共施設で、古い施設については老朽化が進んでおり、修繕するについても部品対応が難しいという中で、今までなんとかやってきたが、今では修繕が不可能という段階まできている。修繕等の順番もあるだろうが、そうした老朽化した公共施設もあるということを承知しておいていただきたい。

4.図書館設立について
 ~サマーレビューに附属した、「三隅子ども図書館(仮称)建設のコンセプト」という資料に基づき説明。~
○説明内容の要旨
(1)三隅自治区における現在の図書館施設の開館、管理運営体制、現在の利用者数、その他図書環境の現状の説明。
(2)子ども図書館(仮称)の建設の目的
 三隅図書室の現状と課題、三隅自治区における図書環境の実態から、更なる読書普及に向け、子どもに視点を置いた図書環境の整備を図る中で、人づくり・まちづくりを推進する。子どもの自学自習や交流の場として、学力の向上、人づくり・地域づくりが期待できる。
(3)建設内容の案
 ・場所…三隅小学校駐車場及びその裏山(予定)
 ・面積…400㎡平屋建て
 ・蔵書予定…40,000冊(現10,000冊の蔵書に30,000冊購入予定)
 ・事業期間…平成21年度~23年度(24年4月開館予定)
 ・経費…平成21年度 建設検討委員会、基本・実施設計 10,489千円
     平成22年度 敷地造成 15,000千円
     平成23年度 建築費、機器設備、図書購入等 230,000千円
     平成24年度以降の管理運営費 毎年10,000千円
 ・管理運営…ボランティアグループに委託  館長1名、職員(司書)1名、事務員1名
(4)三隅子ども図書館のめざす図書館像
 ~子どもたちの自主的な読書活動のための環境整備~
 ・ボランティアの参画・派遣、育成
 ・各種団体との連携
 ・学校への支援
 ・四季を感じる(展示物の工夫やイベント)
 ・故郷を感じる(三隅の昔話を聞く会、偉人・産物展示コーナーなど)
 ・情報化に対応したIT、AV機器整備

5.補助費、物件費等55億円削減計画について
 合併による歳出の効果である、職員の人件費の削減、特別職の人件費の削減、議会議員の人件費の削減が計画以上に進んでいる状況を説明。その一方で、物件費、補助費の削減が進んでおらず、8年間で55億円削減する必要のあることを説明。

 この55億円削減計画を踏まえ、地域振興基金を活用した「三隅子ども図書館」(仮称)の設立について、委員の思いや意見を出し合った。

<委員からの主な意見等>
・55億円の削減計画の話を聞くと、図書館も無理なのかなという気がするが、1年かけて、具体的に規模やどういったものにするか検討委員会で検討したらどうか。
図書館設立の是非については、まだよくわからないところだが、今後無駄になる、空き部屋が出てくるという施設もかなりあると思う。新しいものを建てるのもいいが、既存の施設で有効に利用できるものがあると思われ、こういったものを対象に、使えるものは使えるようにするということを考えなければいけないのではないかと思う。
・子どもの育成だとか、文化的な教育を行うという上で、絵本であるとか、図書館の必要性を実感している。
・浜田市立図書館との整合性を図ると言われているが、整合性とはどのようなことをいうのか。また「子ども図書館」とあるので、もし作るとするなら、特色あるものにしなければいけない。蔵書も3万冊増やすとあるが、本当に3万冊でいいのかどうか検討しなければならないと思う。したがって、拙速に結論を出すのではなく、検討委員会で一から検討し直すことが肝要ではないかと思う。
・今、県内の市の中で、浜田市の児童、生徒の学力が最低であるという結果が出たことがある。それは、読書普及率にも原因があると考えられる。そこで、図書も増冊し、読み聞かせ等によって読書を普及するということは非常に大事だと考える。子どもは将来を担う地域の宝であり、大きく言えば国の宝である。よって、前向きに検討委員会を作っていくべきであると思う。
・今のカルチャーホールは2階のみが図書室になっており、環境的にもそこを利用しにくいのではないかとも思っている。今回提案のあったような図書館も、子どもの育成には必要だと思うので、前向きに検討委員会で協議いただきたいという考えを持っている。
・地域振興基金を活用するかどうかのコンセンサス、まずは、地域協議会として、それをどうするかを決めなければいけないのではないだろうか。
・例えば、自治会活動の中でいろいろな要望もすることがあるが、道路整備ひとつとってみても、地権者の了解を得て、地域で準備を整えた上で要望するようにしている。さらに地域計画書を策定しその優先順位を定め、そういったことまでしながら陳情を行なっている。その反面、このような要望がいきなり出てきたとき、ないよりあった方がいいというだけで簡単に決めていいのかどうかと思う。大切なお金を使うわけなので、慎重に審議したいというのが率直な気持ちである。

<結果>
 以上のような意見が出されたが、この日の地域協議会で、図書館を設立することが必要かどうか、地域振興基金を活用して図書館設立を認めるべきかどうかなどの結論を出すまでには至らなかった。
 次回以降、平成19年度に、支所内の「地域振興基金活用検討委員会」から提案のあった図書館整備に関する提案内容、地域振興基金の使途状況等の資料作成をし、それらを基に、あらためて検討することとなった。

6.その他
「質問」
 小学校統合の話がでているが、三隅で言えば、井野小と室谷分校を三隅小学校に統合するという答申が出たと聞いている。保護者のところには説明がなされているが、この取り扱いがどうなるのか、今後のスケジュールを聞きたい。
「回答」
 7月9日に室谷分校のPTA、7月10日に井野小学校のPTAに対し、答申内容の説明を行なった。次は9月から10月にかけて、井野地域の皆さんに答申内容を説明し意見を聞くようにしている。PTAの皆さんや地域の皆さんの意見を総合的に判断し、今年度中に教育委員会で統合計画をたてていくことになっている。もし、統合ということになった場合、来年度にかけてPTAや地域の皆さん方に説明をしていきたいと思っている。
 

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