浜田の水産～水産の概要

 

概要

　浜田の漁業は、戦後、沖合底曳網漁業の再編成と新たに導入された旋網漁業によって生産量を増大させ、特にイワシ・アジ・サバなどの好漁期と重なり、山陰の中核漁場として成長してきました。
  豊富な魚種資源と漁船・漁具の高性能化により年々漁獲量は増加し、平成2年には過去最高の漁獲量198，000トン、金額にして120億円を揚げ、全国漁港別漁獲量では第10位を占めました。しかし、水産業を取り巻く環境は、資源の枯渇など年々厳しくなっているのが現状です。

 

◆漁場

　沖合底曳網は主に山口県沖を中心に、また、まき網は島根県沖で操業されます。

 

◆漁業種類別経営と漁業就業者

　浜田市には漁業協同組合ＪＦしまね浜田支所があり、長浜・津摩・国府・三隅にそれぞれ出張所が設置され集出荷が行われています。
  漁業種類は沖合底曳網漁業・まき網漁業・定置網漁業・一本釣漁業・延縄漁業とあり、近年機械化・省力化が進んだとはいえ、人力に頼ることの多い漁船労働は苛酷で、船員の高齢化や後継者不足という問題は当市においても例外ではありません。
  そして資源の減少などによる漁獲高の伸び悩みは、漁業を取り巻く環境をさらに厳しいものにしています。

漁業種類経営体数

  漁船総数は昭和48年以降減少しており、これは漁獲量の減少による漁業経営の不振や漁業就業者の高齢化、後継者不足が大きな要因となっています。

 

業種＼年度	S48	S53	S58	S63	H5	H10	H15	H20	H25	H30
底曳網	31	29	25	19	12	9	8	4	4	4
まき網	13	9	25	8	7	4	3	2	2	2
刺し網	18	8	6	1	-	-	-	1	1	1
釣り・延縄	70	162	160	231	178	145	112	131	93	85
定置網	4	3	4	4	3	2	2	3	1	2
採貝藻	223	142	159	30	55	39	30	48	30	25
その他	30	9	-	8	3	3	6	4	4	4
総数	389	362	379	301	258	202	161	193	135	123

　　　　　　　漁業センサスより　　　　　　　　　　　　単位：経営体

 

漁船規模別隻数

  無動力船は減少し、動力船へ移行した状況が伺えます。経営体の減少により、漁船の数も少なくなっています。

 　

漁船＼年度		S48	S53	S58	S63	H5	H10	H15	H20	H25	H30
無動力		156	68	95	82	61	43	1	3	1	1
動力船		467	461	449	372	309	218	216	243	174	163
内訳（ｔ）	船外機付漁船	ー							65	45	48
	0～3	289	277	239	189	156	119	136	98	74	66
	3～5	39	56	71	60	53	33	25	35	18	19
	5～20	25	29	52	49	41	39	35	30	23	18
	20以上	114	99	87	74	59	27	20	15	14	12
総数		623	529	544	454	370	261	217	246	175	164

　　　　　　漁業センサスより　　　　　　　　　　　　　　　　　単位：隻

 

漁業就業者数

  漁獲量の減少などが要因で、底曳網船・まき網船の減船や廃業、また他産業への転職により漁業就業者数は年々減少していましたが、H30年調査では40歳未満を中心に増加に転じています。

 

年齢＼年度	S48	S53	S58	S63	H5	H10	H15	H20	H25	H30
15~19	10	－	6	3	1	1	2	5	10	11
20~29	101	78	60	11	26	14	18	18	19	43
30~39	327	222	176	99	40	20	20	15	20	25
40~49	345	410	400	250	136	72	38	31	27	26
50~59	132	197	343	359	290	174	106	90	50	33
60~	141	127	131	145	202	208	193	206	150	150
総数	1,056	1,034	1,116	867	695	489	377	365	276	288

　　　　　　　漁業センサスより　　　　　　　　　　　　　　　　　　単位：人