指定日:大正9年4月15日
所在地:浜田市松原町
所有者:心覚院
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元和六年(1620)の古田氏による築城の際、亀山にあった天台宗来迎寺をこの地に移転したと伝えられ、寛文年間(1661~1672)に浄土宗に改宗し、心覚院と称した。
心覚院の本尊「木造阿弥陀如来立像」はヒノキ材の一木造(いちぼくづく)りで、像高96.5cm、玉眼入り、漆箔(しっぱく)像で踏割蓮華座(ふみわりれんげざ)に立ち、来迎印(らいごういん)を結んでいる。
背刳(ぜぐ)りの胎内には阿弥陀坐像の摺仏(すりぼとけ)が納められている。
内刳(うちぐ)りには、2枚の蓋(ふた)板が当てられ下蓋に大半が仮名書きの墨書銘が記されている。それによると、建長7年(1255)の作である。基本 的には安阿弥(あんなみ)作に範をとっているが、表現にはかなり異ったところもあり、当時の主流仏師の手によるものとは考えにくいが、鎌倉期の模範作とし て、大正9年(1920)に、国宝に指定され、昭和25年(1950)の文化財保護法施行によって重要文化財となった。
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