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石州半紙

指定日:昭和44年4月15日
所在地:浜田市三隅町古市場
所有者:石州半紙技術者会

                
 

 石州半紙は、石見地方(島根県西部)に伝承されてきた、半紙という規格の和紙を手漉きにより製作する技術である。石見地方では、10世紀初めには既に紙漉きが行われており、江戸時代には、石州で漉かれた半紙が大坂商人たちの帳簿用紙として重用され、その名が広まった。

 原料には地元産の楮を用い、日本特有の「流し漉き」と呼ばれる技法で、楮の繊維から紙を作る。石州半紙の最大の特色は、日本の紙の中で最も強靭な紙質であり、それは、地元産の天然素材を活かした独特の原料処理技法によって生み出される。

 石州半紙の技術は、昭和44年に国の重要無形文化財に指定され、石州半紙技術者会がその保持団体として認定された。現在、同会会員4名とその後継者によってその技術が伝承されている。
 平成21年、ユネスコ無形文化遺産「石州半紙」として「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載された。平成26年に「石州半紙」を拡張し、本美濃紙(岐阜県)と細川紙(埼玉県)を加えた「和紙:日本の手漉和紙技術」として記載され、令和7年には越前鳥の子紙(福井県)が加わった。

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