指定日:昭和42年5月30日
所在地:浜田市生湯町
所有者:多陀寺
古刹(こさつ)真言宗多陀寺(ただじ)の本堂に、通称「流れ仏」と呼ばれる仏像群59が残っている。それらすべてが四天王・十二神将・金剛力士などの天部像である。いずれもヒノキ材の一木造りで像高は現状で105cmから146cmを測るものまであり、この59が一具のものとして制作されたものとは考えがたい。痛みが激しく当初の状態は明らかでないが、平安中期を下らない地方作と考えられる。
内刳りの有無、頭部の装具等から四つのタイプに分類され、さらに作風の検討を加えると最低8種のタイプに分類されている。ただし破損状態が激しい9は確認不能である。この天部像のうち、破損の程度の比較的少ない27が、昭和42年(1967)に県指定文化財となっている。
なお、『角経石見八重葎(つぬさはういわみやえむぐら)』に「此寺ニ観音ノ形ノ木像の大佛此浦へ寄給ふ。御丈六尺斗り其数五拾躰斗り。小堂ニ有。」と記されている。
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