指定日:昭和35年9月30日
所在地:浜田市治和町
所有者:個人
環鈴 馬鐸 |
装飾付子持壷 |
めんぐろ古墳は、国指定史跡の周布古墳の近くにあった。墳丘は古くから失われているが、直径20m程度の円墳と推定されている。昭和24年(1949)2月耕地拡張中に、玄室部が半壊の状態で発見された。玄室内には、薄い板石の石障(せきしょう)があり玄武岩柱状節理の六角柱が立っていた。また、床には礫(れき)が敷かれていた。石室の様子から、北九州・肥後方面との関連も指摘されている。
出土品には、四つの子壷の間に動物・人物等が配置された装飾付子持壷を初めとする須恵器類、製(ぼうせい)唐草文七乳鏡(からくさもんしちにゅうきょう)、鈴釧(すずくしろ)、三輪玉(みわだま)形金具、環鈴(かんれい)、馬鐸(ばたく)、馬具類等極めて豊富な内容であり、しかも県下でも稀少なものである。
出土した須恵器は、山陰須恵器編年のII期末~III期初の特徴を示し、6世紀前半と推定される。この頃の須恵器を伴う横穴式石室の県下における基準となっており、学術研究上貴重な遺物である。これらの出土品のうち27点が、県考古資料第一号として指定されている。
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