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絹本著色仏涅槃図

指定日:昭和48年5月1日
所在地:浜田市周布町
所有者:浄琳寺

涅槃図

 涅槃図は、釈迦の臨終の情景を主題とした仏画で、沙羅双樹(さらそうじゅ)のもとに北枕西頭の釈迦を描き、周囲には嘆き悲しむ会衆(えしゅう)や動物たちを描いたものである。
 この涅槃図は、周布町の真言宗浄琳寺(じょうりんじ)にあり、肉筆の軸物で、室町時代末頃から江戸時代初期頃の作とみられるが、当時のものとは思えないほど、彩色は鮮明で繊細な筆遣いで描かれている。
 この仏画を納める木箱は、明和八年(1771)に寄進され、蓋(ふた)表に「唐絵涅槃像」とあり、蓋裏には大麻山尊勝寺の墨書がある。
 浄琳寺は、大麻山尊勝寺の別院であり、尊勝寺廃寺後、その仏像や古文書がここに移されている。
 ◇縦104cm×横108.3cm

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