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和船模型(浜田市指定文化財)

指定日:平成14年2月22日
所在地:浜田市瀬戸ヶ島町
所有者:厳島神社 
 

和船模型



航海の安全を祈願して、奉納された和船模型である。この模型は松材を刳(く)り抜いて弁才船(べざいせん)をかたどったもので、このような和船模型は県内でも数少なく、一木(いちぼく)刳り抜きによるものは大変珍しい。船体の内部構造は精度がよいとは言えないが、外面は喫水線下を黒く塗り潰し、その上部は船の外装を彫り込んで写実的に表現している。また、垣立(かきたつ)は彫り込み部分と組木(くみき)による部分とがあるが、組木部分は破損している。なお、帆柱、舵、前方の屋蔵板は失われ、船先は割れている。
船尾に「嘉永五年 奉寄進 壬子□□」の墨書があり、屋蔵板の裏面には「明神丸」、両側面の開(かい)の口(くち)部分には「仲」の字が墨書されており、嘉永五年(1852)に瀬戸ヶ島の仲屋によって奉納されたことが分かる。また、同神社には同船名の船絵馬(市指定)も奉納されており、関連する可能性がある。
◇ 全長133.3cm 幅44.5cm 高さ50.5cm
 

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