指定日:平成14年2月22日
所在地:浜田市野原町 浜田市世界こども美術館
所有者:浜田市
浜田藩主松平周防守家(すおうのかみけ)の祖である松平康親(やすちか)所用の甲冑(かっちゅう)である。康親は大永元年(1521)に現在の愛知県吉良 町に生まれ、その後、徳川家康と深く関わりながら、数々の戦功を挙げ、東條(愛知県吉良町)、牧野(静岡県金谷町)の城主となり、天正11年(1583) に三枚橋(静岡県沼津市)の城主として没している。
この甲冑は極めて実戦的で素朴なものであり、当時威力を発揮しはじめた鉄砲に対しても鉄板を厚くしたり、廻鉢の兜を採用するなど、戦国時代の特徴をよく示 したものとなっている。ただし、伊多羅貝(いたらがい)の前立(まえだて)は、二代康重(やすしげ)の時に製作されたものといわれ、また、壺袖についても 記録に無く、後補によるものと考えられる。なお、記録に「浄和様御具足一領」の記述があり、その内容から二代康重も着用していた可能性がある。
この甲冑は、毎年正月に浜田の御殿の書院床の間に飾られており、浜田にゆかりの深いものである。
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