指定日:平成7年3月28日
所在地:浜田市黒川町 浜田郷土資料館
所有者:浜田市
鰐石遺跡は浜田市治和町の周布川河口部の左岸の沖積地に位置し、現在は貯木場になっている。昭和48年(1973)の発掘調査で縄文時代から中世にかけての遺物が多量に発見された。特に弥生時代前期の土壙(どこう)群が32個検出され、土器・石器が多く出土した。
出土した弥生土器の多くは、遠賀川(おんががわ)式土器と呼ばれる弥生時代の始まりを示す土器群で、貯蔵用の壷・煮沸用の甕(かめ)が代表的なものである。
石器は、縄文時代から使われた片刃石斧(せきふ)・打製土堀具・石錘(せきすい)・石鏃(せきぞく)に加え、弥生文化に伴う収穫具(石庖丁、石鎌)、伐採斧、木材加工用の斧、祭祀具(銅剣形石剣、石剣、柳葉形磨製石鏃)が出土している。
水稲耕作を基盤としつつ縄文以来の漁撈(ぎょろう)・狩猟も行った弥生時代前期の生活を知ることができ、日本海沿岸部の弥生文化の伝播と定着を示す際に必ず用いられる重要な資料である。
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