指定日:平成14年2月22日
所在地:浜田市上府町
所有者:個人
人物が立つ付近が出土地
大正時代末頃に弥生時代の銅鐸二個体が採土中に見つかった遺跡で、下府平野の最奥部の谷斜面に位置する。銅鐸は現在東京国立博物館にある。一号鐸は現存部高さ4.7cmで外縁付鈕二式(がいえんつきちゅうにしき)又は扁平鈕一式(へんぺいちゅういっしき)である。二号鐸は総高27.3cmを測り、四区袈裟襷文(よんくけさたすきもん)を有す。扁平鈕一式である。
平成10年(1998)に島根県教育委員会と浜田市教育委員会により確認調査が実施された。「銅鐸出土地」の標柱の約7m程北東の地表下約1.2mで、幅2.2m以上・深さ90cm以上の土壙が確認されたが、採土によって大きく撹乱されていたため、この土壙に銅鐸が埋められたかは断定できなかった。平成11年(1999)に道路建設に伴い、周辺の発掘調査が行われたが遺構・遺物は見つからなかった。平成10年度調査地周辺が出土地点と考えられる。
この銅鐸出土地は本州最西端での出土地で、畿内地方を中心とした銅鐸分布を考える上で重要である。 また、弥生時代にこの地域で銅鐸を共有する地域的まとまりができていたことを知ることができる。
上条遺跡出土銅鐸(レプリカ)
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