指定日:昭和48年5月1日
所在地:浜田市生湯町
所有者:多陀寺
暖帯林の特徴は「シイ・タブノキ」など常緑高木の多いことである。多陀寺をとりまく約4.5ヘクタールの社寺山林の山腹には、幹回り2~3mの大きなシイノキ、タブノキを中心にツバキ、ヒサカキ、スギ、ハゼなどが昼なお暗く混在し、こんもりと丸みのある大きな森をなしており、地表にはシダ・ササ類が茂り、その景観は壮大である。
仁王門の前にある大きなタブノキになると、幹の中程にコブを作っており、このような木を材にすると、美しい木目が多く見られることからタマグスと称し、工芸品などに賞用される。
周囲は草地、マツなどが点在し、またスギ、ヒノキ等の植林が行われているが、寺領の地域内は自然林が保たれており、近時各所で山林開発が進められ自然林が失われる中で、貴重な存在である。
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