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シリーズ「島根あさひ社会復帰促進センター」その9 刑務官という仕事(その2)

 先月号では、刑務官の仕事と新任刑務官の研修制度について紹介しましたが、今回は、集合研修を無事終了した新任刑務官が現場施設に戻り、実際にどのような勤務を行っているかについて紹介します。

研修生活後は、すぐに現場に戻るの?

イラスト 研修を終えて、無事現場施設に帰還した新任刑務官は、ホッとした気持ちもつかの間、ほぼ例外なく、受刑者の生活指導や警備を担当する処遇部門という部署に配属され、第一線の刑務官として現場デビューすることになります。 処遇部門では、面会の際に受刑者を面会室まで連行したり、日々の受刑生活の中で、受刑者に対する改善更生・社会復帰のための生活指導・助言などを行っています。また、刑務所内では、受刑者同士のけんかなど、時として規律違反行為によるトラブルが起きることがありますが、このようなときに違反行為を取り締まることも刑務官としての大切な仕事のひとつです。  

夜間勤務はあるの?

イラスト ところで、刑務所では受刑者の身柄を確保し、裁判で確定した刑を適正に執行するといった大きな使命があるので、24時間、365日休むことなく受刑者を収容・監視しなければなりません。したがって、昼間の勤務のみならず、当然に夜間勤務を行うことになります。「夜は苦手」とか「昼間だけの勤務を希望」なんて言っていられません。 

 

夜間勤務ではどんな仕事をしているの?

イラスト  特に夜間にあたっては、巡回勤務が主な仕事となりますが、夜間勤務では、「受刑者が居室内で規律違反となるような行動をしていないか」「心身の状態に変化はないか」また、時として、受刑者から日々の受刑生活や出所後についての相談を受ける機会も少なくありません。警備という厳格な顔を持つ一方で、「人と接する」という仕事を通じて、受刑者から信用・信頼される関係を築くことは、刑務官自身の成長と受刑者の改善更生・社会復帰のためにとても大切なことです。

イラスト   刑務官の制服に袖を通したら、もうプロとしての自覚が必要です。時には厳しく、時には人間としての温かさを持って受刑者に接することができる、強い精神力と広い心を持った刑務官でなくてはなりません。
  このように、新任刑務官は、現場施設における実務経験を積み重ね、また、上司や先輩刑務官の指導・アドバイスに耳を傾けながら一人前の刑務官へと成長していくのです。 

 さて、刑務所では、今回紹介した刑務官のほかにもたくさんの専門スタッフが働いています。次回は、刑務所内のエンジニア、「技官」にスポットを当ててみたいと思います。刑務所の様々な場面で活躍する技官の奮闘ぶりにご期待ください!!
 

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