「山陰浜田港」は、県内随一の水揚げを誇る漁港で、毎日数多くの魚が水揚げされ、全国各地へ出荷されてい ます。
島根県西部沖は、暖かい対馬暖流と島根冷水域といわれる深海の冷たく栄養に富んだ海水とが混ざり合い、魚の餌となるプランクトンの発生量も多い海域です。こうした自然条件が豊かな漁場を作り、おいしい魚を育てています。
この魚(貝類・藻類含む)の代表を、旬の季節ごとに数種ずつピックアップしたもの
・・・それが、「浜田港四季のお魚」です。
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種類数 | |||
魚類 | 貝類 | 藻類 | 合計 | |
1シーズン該当 | 13種類 | 2種類 | 2種類 | 17種類 |
2シーズン該当 | 4種類 | 0種類 | 0種類 | 4種類 |
3シーズン該当 | 5種類 | 0種類 | 0種類 | 5種類 |
合計 | 22種類 | 2種類 | 2種類 | 26種類 |
【春(3、4、5月)の魚】12魚種
アナゴ 山陰浜田港のアナゴは、東京湾や瀬戸内海のものより大型なのが特徴で、肉厚で脂の乗りが良いです。 |
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ウチワエビ 全国的に漁獲量はそれほど多くなく、希少価値の高いエビです。甘みがあり、味は伊勢エビにも負けません。活けなら刺身も美味ですが、めったに食べられない貴重なものです。一般的にゆでる、焼く、天ぷら、フライなどにして食べます。 |
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スルメイカ 島根県ではスルメイカをサルイカ・シマメイカとも呼びます。他のイカ類と同様に寿命は約1年で、秋から冬に山陰沖から東シナ海にかけての海域で生まれ、春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて産卵のために再び南下します。 |
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ノドグロ(アカムツ) 浜田市の魚に制定されています。 |
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バトウ(マトウダイ) 島根県では「バトウ」と呼ばれるマトウダイは、漢字で書くと「的鯛」、「馬頭鯛」となり、体の真ん中に弓の的のような黒班があること、顔が馬の頭に似ていることが名前の由来になっています。 |
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マアジ 山陰浜田港に水揚げされるマアジは他産地のものより脂ののりが良く、脂質含有量が旬には10%を超え、時には15%を超えることが島根県水産技術センターの調査で明らかになっています。そこで概ね4月から9月の旬の時期に50g以上のマアジを「どんちっちアジ」としてブランド化しました。 |
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マダイ 日本では昔から高級魚として珍重され、祝い事には欠かせない魚です。春先のマダイは産卵期にあたり、「桜鯛」と呼ばれ、脂が乗って大変美味しくなります。 |
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マサバ 日本近海にいるサバはマサバとゴマサバの2種類で、島根県で水揚げされるサバのほとんどがマサバです。マサバは背中に唐草模様のような模様があり、腹部には模様はなく、体はやや平たいです。 |
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マフグ マフグの体表はとげがなくなめらかで、尾びれは黄色っぽいです。だしがよく出るので、鍋料理にして食されます。島根県にはフグを使った数多くの加工品が生産されています。その一つに「フグ味醂干し」があり、 浜田の名産品となっています。 |
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レンコダイ(キダイ) マダイに似ていますが、その名のとおり体の色が黄色味の強い赤色をしていることや、体表に青い斑点がないことで見分けることができます。鮮度が良いものほど口や目のまわりなどの黄色が濃いです。 |
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カジメ 海藻はアルギン酸などの食物繊維をはじめ、カルシウムなどのミネラルやビタミン類が豊富です。 |
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ワカメ ワカメは1年生藻です。 ワカメは生長すると茎の左右にひだができ始め、これが大きくなると、いわゆる「芽カブ」になります。芽カブはワカメの子どもをつくる部分で、春から初夏に成熟し、そこからとても小さい遊走子が、たくさん海中に泳ぎだして岩などに付着し、糸状の固まり(配偶体)になります。そして、秋になると配偶体から発芽して、ワカメに成長します。 |
【夏(6、7、8月)の魚】6魚種
アマダイ アマダイは水深約60~100mに生息していて、底びき網、はえ縄で主に漁獲されます。アマダイという名前は、身に上品な甘さがあることや、横顔が頬被りをした尼僧に似ていることに由来します。 |
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アワビ アワビは殻が一枚からなる巻き貝で、巻き貝の中でも最も美味な高級食材です。島根県には、メガイアワビ、クロアワビ、マダカアワビが生息しています。秋から冬にかけて産卵するアワビは夏が旬であり、刺身はもちろん、酒蒸し、バター焼きなどにして食べます。 |
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サザエ サザエの産卵期は夏で、この頃に生殖巣が発達します。いわゆるしっぽの部分ですが、これが緑色であればメスで、クリーム色であればオスです。産卵後ふ化したものは海藻の中で成長し、殻の高さは1年で1cm、2年で3cm、約3年で漁獲サイズの6cmに達します。 |
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シイラ シイラは海の上層部を群れをなして泳ぎます。そして、流れ藻や流木などの漂流物の陰に集まる習性があり、その性質を利用したユニークな漁法に「しいら漬け」があります。 |
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トビウオ 華やかな夏を告げる魚として馴染みが深いこと、島根県の生産量が全国屈指であること、空中を飛ぶ様子が飛躍・跳躍のイメージがあることなどの理由で、島根県の魚に選定されています。 |
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マアジ |
【秋(9、10、11月)の魚】10魚種
カレイ 浜田市のカレイ塩干加工の生産量は、全国で上位を占めています。山陰浜田港で獲れる主なカレイは、「ミズカレイ(ムシカレイ)」「エテカレイ(ソウハチ)」「ササカレイ(ヤナギムシカレイ)」です。カレイは塩干しすることにより、上品な旨みが引き立ち、特に浜田名産の「一夜干し」は脂もよく乗り絶品です。 ケンサキイカ 浜田市では、マイカ・白イカとも呼びます。マイカという呼び名はややこしく、その土地によってケンサキイカのことだったり、スルメイカのことだったりします。その地方でたくさん獲れ、家庭でよく食べられるイカをマイカという傾向があります。 サワラ サワラは、もともと太平洋や瀬戸内海などの暖海の魚として知られていましたが、近年日本海における漁獲量も増えており、山陰浜田港ではまき網などで漁獲されるようになりました。照り焼きなど加熱調理向けのイメージが強い魚ですが、大型のものは刺身も美味です。 ダルマ(メダイ) 島根県では「ダルマ」と呼ばれるメダイは、体の割に目が大きい特徴が名前の由来となっています。生まれてからの成長がとても早く、1歳で30cm、3歳で50cmにもなり、一本釣り漁業で多く漁獲されます。上品な旨み・脂質を持ち合わせた大変美味しい魚です。刺身、焼き物、揚げ物、煮付けと、どのようにお料理しても美味しく召し上がれます。 アナゴ ウチワエビ ノドグロ(アカムツ) マアジ マサバ レンコダイ(キダイ)
鮮度落ちの早い魚ですが、ミズカレイの刺身を提供できる取り組みを進めています。
8月~翌年2月に漁獲され、サイズが50g以上のものを「どんちっちカレイ」(ミズカレイ・エテカレイ・ササカレイ)としてブランド化しています。
数多いイカ類の中でも、ケンサキイカは甘味成分のもとであるアミノ酸の含有量が特に多いことがわかっています。刺身がおすすめですが、加熱しても甘みが残り、身が固くなりにくいです。
【冬(12、1、2月)の魚】12魚種
アンコウ 山陰浜田港のアンコウ水揚量は全国でも上位に入り、味もトップクラスです。冬に鍋として食されることが多い魚です。 |
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タチウオ タチウオは、太刀に似た姿から「太刀魚」の名が付けられたとも、立って泳ぐ姿から「立ち魚」の名が付けられたともいわれる魚です。 |
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ニギス 浜田市ではニギスのことを「トンコロイワシ」「沖ギス」とも呼んでいます。身が柔らかく鮮度落ちが早いため、多くは一夜干しとして加工され、地元浜田を除いては鮮魚として流通するのは稀です。 |
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ブリ 出世魚として有名なブリは、成長するにつれて呼び名が変わります。その呼び名も地域で異なりますが、島根県では、モジャコ、ツバス、ワカナ、ハマチ、メジ、マルゴ、ブリと呼び名が変わっていきます。 |
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ミズダコ ミズダコは深い場所に住む冷水性の大型のタコです。にぎり寿司、たこ焼、酢だこ、たこ薫はよく知られていますが、その他にたこしゃぶ、たこ飯、生だこの刺身など、タコの産地でしか味わえないような料理もあります。また、タコには血液中のコレステロール値を下げるタウリンがたくさん含まれています。 |
アナゴ |
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ウチワエビ |
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カレイ |
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ノドグロ(アカムツ) |
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バトウ(マトウダイ) |
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マフグ |
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レンコダイ(キダイ) |
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