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会議の開催案内

会議の開催案内
会議名  第6回浜田漁港周辺エリア活性化検討委員会
開催日時  令和元年8月21日(水) 14時 ~ 16時
開催場所  浜田市立中央図書館2階多目的ホール
会議の担当課  産業経済部水産振興課
議題  漁港・市場機能の強化について
公開・非公開   公開

資料

次第
委員名簿

説明資料

資料1 浜田漁港周辺エリア活性化計画(全体ビジョン)
資料2 第6回はまだ漁港周辺エリア活性化検討委員会【検討資料】
資料3 活性化計画(漁港・市場機能の強化)についてのアンケート票

主な意見、質問及び協議内容

[議題] 漁港・市場機能の強化について

 (ア)現状及び課題について

 (イ)推進する取り組みについて

(意見)
おさかなセンターの交流部門をどうするのか、市の方針を聞きたい。

[事務局]
今回は漁港機能の強化がテーマ。交流施設については、第3回検討委員会で議論した内容であるため、これまでの意見をとりまとめて、総括となる次回の検討委員会で説明する。

(意見)
発泡スチロールやプラスチックのトロ箱への移行は国からの指導か。プラスチック製品の削減が進む社会背景のもと、その方針でよいのか、消費者としては疑問がある。

[事務局]
高度衛生管理型荷捌所の中では、現時点では、衛生上の観点から木箱は使用しないことを原則とし、発泡スチロール及びプラスチック箱の使用を推進する方針とする。とはいえ、世界的にプラスチック製品の削減が課題になっていることは認識しており、長い目で見て対策を検討する予定である。また、船の仕様が木箱利用を前提にしていることから、生産者がすぐに木箱使用を辞めることが難しいことも認識しているため、木箱をすぐに全面的に禁止とはせずに、生産者との意見をとりいれながら対応を進めたいと考えている。

(意見)
干物が売れなくなっている現状があるが、新商品の開発は業者任せなのか、それとも、県や市などから新商品開発のための補助があるのか。

[事務局]
新商品づくりは水産加工業の課題となっているが、人手不足のため、新商品企画、販路開拓まで手が回らないという事業者が多いのが現状である。県や市で6次産業化の推進や新商品開発を支援する事業があるので、情報発信をしながら各部署と連携し、水産加工業の支援を継続したい。

(意見)
平成30年度までの計画で浜の活力再生プランがあるが、ここで挙げられた課題が現在も解決されていないように見受けられる。前の宿題をそのまま残して、連続性がないかたちで今回改めて課題として挙げていては、いつまで経っても解決されないのではないか。

[事務局]
浜の活力再生プランで議論されたのは、生産者の側の計画であり、今回の検討委員会のテーマである「漁港・市場機能の強化」に結びついている。浜の活力再生プランで唯一費用が確保できたのが高度衛生管理型荷捌所の整備であり、今回の事業は再生プランに従って進められている。

(意見)
人員不足が原因で維持管理ができないのならば、一時的に増員してもよいのではないか。

[事務局]
荷捌所に関しては、ICセキュリティカードによる入退場管理システムの導入など、高いレベルで入退場の監視と記録を行う方針のもとで整備を進めている。監視をするための人員の確保をJFしまねにお願いしているところである。

(意見)
海水の処理は容量的に問題ないか。また、新しい設備の導入により必要電気量が増大すると予測されるが、電力供給力は十分か。停電したときの危機管理はどうするのか。自然エネルギーの利用は検討しているか。

[事務局]
4号荷捌所と7号荷捌所との間の350mの突堤が出ている所に、海水取水設備の設置を計画している。この設備により取水し、海水を殺菌した上で容器や床面の洗浄水として使用する。4号荷捌所と7号荷捌所での必要水量を計算して仕様を決定している。これにより汚水の処理量が増えるが、処理水を貯めておく調整槽を県で整備し、処理水の増大に対応する。調整槽は団地内の西側の排水浄化管理センターに設置する。また、新しい設備の導入により必要電気量は増大するが、その分を見込んで設計を進めている。自然エネルギーの利用については、4号荷捌所の屋根に太陽光パネルの設置を検討している。

(意見)
「冷凍冷蔵庫」と「冷蔵庫」の違いは?

[事務局]
冷凍冷蔵庫は、凍結設備を備えた大型の冷蔵保管庫である。これに対して、高度衛生管理型荷捌所に付属している冷蔵庫というのは、競りまでの時間に水揚げされた魚を保管しておくための小型の冷蔵庫を指している。

(意見)
境港に量では勝てない。浜田は質で勝負をする方針のもとで、魚の付加価値を向上し、世界に流通させているというアピールポイントをつくる必要がある。浜田のブランドイメージを高めることで、市民に対しても意識改革の効果が期待できる。

(意見)
荷捌所で冷房は使えるのか。太陽光発電は2019年11月から固定価格買取制度の保証期間が終わることにより売電価格が下がると予想されているが、売電の予定も含めて投資に見合うかどうか検討しているか。

[事務局]
荷捌所では、朝の時間帯で作業は終わるため、冷房設備の導入は検討していない。また、太陽発電については補助金の制度上、売電は不可能であり、荷捌所内のみの電気使用量を賄う設計としている。

(意見)
指定管理先をJFしまねとするということだが、人手が足らないなかで指定管理がうまくいくのか。

[事務局]
現在、4号荷捌所と5号荷捌所で、JFしまねが市場開設者として卸売業務及び生産管理を行っている実情がある。市場開設者としてこれまでのノウハウを持っていることから、JFしまねが指定管理者として適任であるし、JFしまねの他には任せられないと考えている。

(意見)
根本的な課題は、如何に多くの魚を集荷するかであり、水揚げ量を十分に確保できれば全ての問題が解決するのではないか。

[事務局]
その通りであり、水揚げ量確保が第一の課題。浜田漁港が賑わうためには、水揚げ量が十分にあって、仲買が高価格で買い付け、水産加工で付加価値をつけて、市民や観光客が消費することが理想。水揚げ量の確保については、前回の検討委員会で議論したところであるため、頂いた意見をとりまとめて、総括となる次回の検討委員会で説明する。

(意見)
集荷に関して、浜田漁港の魅力は、日曜日ではなく土曜日が休みであることにある。周辺の漁港は日曜日に休業しているため、日曜日は浜田漁港で水揚げをする。水揚量の拡大に向けて、県外船や大中型まき網船を浜田に呼ぶことが必要である。
消費税の増額に伴って魚の単価に影響があるのかを確認したい。魚単体で販売する場合は8%、入れ物に入れる場合は10%になるという話を聞いたが、実際はどうなのか。

[事務局]
消費税に関しては、後日確認する。

(意見)
競りに関して、現在は紙を使用した入札方式としているが、不透明なところがある。市場が新しくなるのに伴い、電子競りを導入してはどうか。

[事務局]
他事例の視察や調査で、電子競りシステムを見学している。現段階ではまだ受け入れが難しい面があるが、将来的には受け入れを検討してもらえるよう、JFに呼びかけていきたい。

(意見)
荷捌所は冷房設備を導入せず、外の空気を入れて開放的な空間とするということだが、鳥などによる衛生被害の恐れはないか。競りの後は、開口部を閉じるのか。 

[事務局]
競りの際には、人の出入りがあるため開口部を開けることになるが、鳥や動物が侵入しないようにネットを張って管理する。競りの後は基本的に換気扇によって乾燥を行うが、ネットを張った上で必要に応じて窓を開けることも想定している。開口部の扱いについては和江漁港を参考に考えている。

(意見)
荷捌所の使用時間は具体的に何時頃になるのか。

[事務局]
7号荷捌所はまき網漁船用であり、入船準備後、7時〜7時半頃からの使用を想定している。4号荷捌所は沖底船用であり、競りは5時40分ごろからであるが、準備は2時〜3時頃からの開始が想定される。

(意見)
観光客が荷捌場の上から作業や競りの様子を見学できるような施設は計画しているか。

[事務局]
4号荷捌所の2階部分に見学コースを計画しているが、競りの時間が朝早くからとなるため、一般の観光客の時間的なニーズに合わせることは難しい。ただ、競りが行われていない時間でも市場自体の見学は可能である。

(意見)
高度衛生管理型荷捌所の管理は、当初からHACCPに対応しなければ、後の段階になって差し障りがあるものなのか。

[事務局]
手や足を洗って入場するなど荷捌所施設の中での衛生管理はできるが、漁港全体で衛生管理を徹底するために、仲買による荷捌所から自社施設への輸送などの荷捌所外部の衛生管理を一貫して行う必要がある。HACCP対応は、関係者で管理マニュアルを作成して、その手順を決定する手法として位置付けられる。

(意見)
事業者がHACCP対応を求められるという話があったが、衛生管理の流れをいちから構築する良い機会となるので、各事業者に対する指導をどうするかを考えておく必要がある。生産者から加工者までの一貫した教育が必要である。

[事務局]
高度衛生管理型荷捌所の使用者による組織を構築するにあたって、衛生管理の必要性を訴えつつ、まずは荷捌所で衛生管理とはどういうものかということを事業者に研修してもらいたいと考えている。それが事業者の意識付けに繋がる。荷捌所で衛生管理の大切さを学んで頂いた後、各事業所にそれを持ち帰り、自分の事業所での衛生管理を徹底してもらいたい。行政としては、そのための指導や助言を行う支援システムを用意しているので、事業者と一緒になって一貫した衛生管理の実現に向けて取り組んでいく。

[事務局]
高度衛生管理型荷捌所、仲買事業者、おさかなセンター跡地までの一貫した高度衛生管理が必要となる。当然、事業者向けにも相談窓口を設け、セミナー開催などにより県、市を挙げて衛生管理の支援を行っている。こうしたことは漁業関係だけでなく全ての食品に共通しており、食品表示や高度衛生型の届出の義務化に対応していかなければならない。その入口として高度衛生管理型荷捌所の管理体制の構築が重要な取組となる。荷捌所の先進事例を見学したが、器は見事なものが出来ていても、そこで働く人達の管理体制の構築はどこでも苦労しているところである。浜田市でも関係者の協働によって課題解決に取り組みたい。また、今回の委員会で多くの委員から水揚げ量の確保が重要であるとの指摘を頂いた。ハード整備により立派な施設を用意しても魚が獲れなければ意味がない、というのは全員の共通意見である。これに合わせて、浜田の地元船の存続、外来船の誘致、養殖による資源確保、担い手の確保、といった重要な項目についてしっかりとビジョンに盛り込みたいと考えている。

(意見)
競りは従来の方法を踏襲するということであったが、施設がせっかく新しくなるのであるから、新しいやり方を取り入れようという考えはJFしまねにはないのか。施設が新しくなっても管理体制が今までのままになってしまうのではないかと懸念している。市とJFしまねとのコンセンサスはどのようになっているのか。

[事務局]
市とJFしまねとは密に連携して協議を重ねてきている。衛生管理については、しっかりと対応する方針でJFしまねとも確認をしている。競りについても今の方法ではなく、新しいやり方を模索するべきではないかという話をしてはいるが、現在のJFしまねの体制では新しい方法への取組まで至るのが難しいのが現状。衛生管理の対応を進めつつ、将来を見据えた管理方法の模索について働きかけを続けたい。

(意見)
6月に境港を視察した際、HACCP対応について生産者も仲買事業者も苦労されていた。特に境港では浜田の3倍近くの水揚げ量があるなかで様々な戸惑いがあるようだった。それでも国際的な取り決めによりHACCP対応が義務付けられているのであるから対応は必要不可欠。浜田でも関係者それぞれが我慢して対応していくしかない。

(意見)
推進する取り組みとして、誰がどうするのか、出来るか出来ないか、どうすれば出来るのか、具体的なところについて今後協議を進める必要がある。食品管理については、世界に誇れるような施設としてハードはしっかりと出来たので、人がやる気を持ってそれぞれが役割を担って成長していかなければならない。指導教育、管理マニュアルの作成を含めてソフト面の充実が今後の課題となる。

(意見)
水産技術センターとしては、ノドグロなどICTを活用した管理を進めながら、浜田漁港の活性化について協力できればと考えている。水産加工に関して、干物が売れない現状があるが、高品質な干物やそれに代わる新商品の開発に次年度から取り組みたい。木箱についても、それに代わる代替品の検討を進めている。

(意見)
4号荷捌所の岸壁の整備は県が対応している。排水処理についてもハード整備の一部を県で行っている。今回の検討委員会の資料で挙げられている課題は、県の水産事務所としても関係があるところなので、浜田市と連携して対策を検討していきたい。

(意見)
島根県西部県民センターでは、水産加工の事業者の経営支援により漁港活性化のサポートを行う。水産加工業の組合員が減少している現状があり、経営環境が厳しい状況にあると推測される。県として、新商品開発のための補助事業、事業承継の支援事業を行っているが、これらの制度についての事業者への周知に力を入れて、浜田市と連携の上で、支援制度が使いやすいものとなるよう工夫していきたい。

(意見)
ハードはよくなるが、ソフトが変わらないのではないかというのが率直な意見。衛生管理体制の確立として、浜田漁港高度衛生化施設整備検討委員会を7団体で構成する計画であり、これを主導するのはJFしまねだと思うが、それだとこれまでと同じような体制であり、活性化が進むのかを疑問視している。隠岐の漁港ではJFしまねが入っておらず、JFを介さず直接市場に高品質の魚を出荷しているという話を聞いたことがある。生産者の意識改革により、高品質の魚をスピーディーに消費者のもとへ届ける仕組みをつくることができないか。今後、魅力ある浜田漁港とすることで、県外船がどの程度水揚げしてくれるのか、その試算が十分にされていないように感じる。今後、沿岸漁業しかできない日本で、海産物の安定供給をするためには、例えば陸地での養殖など、軸足を変えたほうがよいのではないか。

(意見)
島根県浜田港湾振興センターでは、浜田漁港周辺エリア活性化計画のうち、「みなとオアシス」による地域振興として、浜田港と一体となった産業振興や賑わい創出について取り組む。今回の検討内容で関連のものとしては、荷捌所の見学施設の整備、多言語対応による効果的なサイン計画など、観光客向けの施設整備に向けて協力していきたい。

(意見)
魚の水揚げが確保できるのかを不安視している。漁獲量の減少により、採算が合わなくなって沖底船団が撤退することになったのに、それをカバーするために外来船に期待しているようでは先行きが危うい。また、プラスチック製品の削減が求められる社会背景のもとで、木箱の使用禁止に対して疑問を持っている。例えば衛生的な木箱を開発するなど、他所にないことに取り組んではどうか。木箱の生産がなくなってから、木材の価格が下がっていると聞いているが、木箱を使用することが地域の林業を守ることにも繋がる。競りについては、浜田の昔ながらの競りの方法は浜田独特で他所にないものなので、古いやり方を残すところがあってもよいのではないか。

(意見)
漁獲量の減少は全国的な課題であり、浜田で漁獲量が確保できるのかを懸念している。一方で消費者は高品質な魚を求めているのは確かであり、浜田特有の付加価値をつけた商品ができれば、浜田漁港が今までと違った見方をしてもらえるのではないか。

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