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食品工場及び業務用厨房施設等における一酸化炭素中毒事故の防止について

 近年、食品工場及び業務用厨房施設等において、業務用ガスオーブン等の都市ガス及び液化石油ガスの消費設備による一酸化炭素中毒事故が発生しています。
 これらの事故の多くは、機器の経年劣化や換気不十分のため、不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生したものです。
 食品工場や業務用厨房施設等において一酸化炭素中毒が発生した場合、多くの人を巻き込み、甚大な被害を及ぼす可能性があることから、換気や点検等について、下記を参考に類似事故の防止に努めてください。

過去に発生した事故事例

【事例1】
 ラーメン店の厨房において、業務用コンロで調理を行っていた従業員1名が当該機器の不完全燃焼により発生したCOを吸引し、中毒となった。
 原因は、業務用コンロの脚が切られて床に直接設置されていることで、バーナーの下部からの給気が妨げられていたこと。また、使用最大寸法より大きな鍋を使用し、鍋底が変形しコンロとの間隔が狭く、二次給気が妨げられたことによる空気不足と推定される。
【事例2】
 居酒屋厨房内の瞬間湯沸かし器からCOが発生し、従業員1名が中毒となった。開店前の配達に来た酒類卸業者が店内で倒れている従業員を発見し通報したもの。事業者は同店の換気扇の吸い込みが悪い状況を確認したが詳細原因については調査中。
【事例3】
 パン屋において、2台ある換気扇を稼働させず、窓も締め切った状態で業務用パンオーブンを2台使用して作業中に、従業員7名がCO中毒を負ったもの。原因は、換気扇を稼働させず、窓も締め切った状態で業務用オーブンを使用したことにより、不完全燃焼により一酸化炭素濃度が高まり、CO中毒に至ったものと推定。
 

飲食店や食品工場などでガス機器を使われてる皆様へ事故防止のために 


 ガスが正常に燃えるためには、酸素をたくさん含んでいる新鮮な空気が必要です。
 ガス機器を使っているときに酸素が足りなくなると燃焼が不完全になり、人体に有毒な一酸化炭素(CO)が発生して中毒になる恐れがあります。
 一酸化炭素(CO)中毒を防ぐために以下のポイントに注意してください。

(1) ガス機器を使うときは、必ず換気を行ってください!

(2) ガス機器や換気設備はきれいに清掃し、定期的に点検してください!

(3) 万一の不完全燃焼に備え、厨房や工場に業務用換気警報器の設置をご検討ください。

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