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紙本墨書大般若経

指定日:昭和37年6月12日
所在地:浜田市三隅町芦谷
所有者:龍雲寺
 
sihonbokushodainannyakyo
 

 

 紙本墨書大般若経は、浜田市三隅町芦谷に所在する曹洞宗海蔵山龍雲寺に伝わる南北朝時代に成立した600帖を数える大般若経である。

 各巻の奥書等により、永和3年(1377)に石見国長野庄市原郷(現益田市)の辰玉宮へ、大檀那沙弥祥秀によって奉納されたことがわかる。

 また、写経は一筆経ではなく複数人による多筆経であり、本経の写経事業は地域社会の集団的な共同作業より成立したこともうかがえる。

 龍雲寺に伝わった経緯は不明であるが、巻子装を折本装に改め、補完した帖があるものの、成立当初の写経がほぼそのままに伝わる貴重な資料である。

【参考文献】

 島根県文化財愛護協会2018『しまねの文化財』

 鳥屋芳雄2010「浜田市龍雲寺所蔵の中世大般若経について」『古代文化研究』第18号

 三隅町教育委員会1982『ふるさとの文化財』

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