シカの生態や特徴
- オスには角があります。
- 跳躍力に優れ2mの高さを飛び越える能力があります。
- 秋に交尾し、オスは、翌年の5月から7月頃に1頭出産します。
- オスの小鹿は、母親と1歳から2歳まで一緒に行動し、その後は他のオスの群れに合流します。
シカの生息密度
令和6年度島根県ニホンジカ生息状況調査によると、西中国山地に生息するシカが増加傾向にあり、本市においても、特に邑南町や広島県境周辺の中山間地域の森林周辺で目撃件数や捕獲頭数が増加しています。
シカの被害
シカは主にイネ科の草や木の葉、ドングリ、ササ等を食べ、特に軟らかい青草を好むため、水稲苗、ムギ苗、野菜類、果樹などが被害に遭う恐れがあります。果樹に対しては、後脚で立ち上がって、2m程度の高さまでの葉や果実を食べます。スギやヒノキの苗木や成木の樹皮が食害を受けたり、ツノ研ぎをする習性のために幹の皮が剥げて樹木が枯死するなど、深刻な林業被害がもたらされています。シカの被害を特定する判断材料については、糞や足跡のほか、ツノ研ぎの跡である樹木の剥皮状況や後脚で立ち上がって、シカの口が届く高さ約2m程度の高さまでの葉や果樹が一様に食べ尽くされているといった状況から判別が可能です。
シカの被害対策 農地を侵入防止柵で囲う対策と野生鳥獣を寄せ付けない環境づくり
●シカを近づけさせない!
田畑近くの茂みは、シカの格好の潜み場となります。また、地域ぐるみで潜み場の解消を行い、野生鳥獣を近づけさせない環境をつくっていきましょう。
●「エサ場」をなくす!
農作物のほか、人が食べない果樹や収穫残さ、生ごみなどが人間による無意識の餌付けとなり、シカを誘引する要因となります。シカにエサ場だと学習させないために農地や居住地周辺の環境を改善しましょう。
●農地を侵入防護柵で囲って被害から守る!
農地や庭先の自家用菜園、造林地では苗木の周囲を侵入防護柵で隙間なくしっかり囲いましょう。
シカ対策に有効な侵入防護柵の設置及び維持管理方法
シカに潜り抜けることができると思わせない!飛び越せると思わせない!
侵入防護柵の効果を維持するために農地の外側(シカ側)から獣の目線での定期的な点検(侵入痕跡、部材損傷、電圧チェック)が重要です。
防護柵の外側から農作物を食べられないように防護柵の内側・外側とも管理道1m以上を確保しましょう。
物理柵(ワイヤーメッシュ柵)の場合
・強度が高く、10㎝から15㎝角で1.8m以上の高さの規格のものとする。
・支柱間には地際からの潜り抜け対策としてアンカーを地面に打つ。
・柵の継ぎ目は、柵1角分を右手前で重ね合わせ、支柱と3点で結束し強度を確保する。
心理柵(電気柵)の場合

・支柱間隔は、5m以下とする。
・電線は、地面から30㎝・40㎝・40㎝・50㎝間隔で4段張りとする。
・支柱に電線を渡すためのクリップは、必ず農地の外側に向けて、シカの鼻が電線に触れる機会を増やし、電気ショックを与える。
・電圧測定器(テスター)定期的に電圧を測定して、電気ショックで強い痛みと恐怖を感じる電圧:6000V以上かかっているか確認する。
・アース棒の間隔は広く取り、地中50㎝以上の深さで湿った場所に埋める。
物理柵(ワイヤーメッシュ柵)と心理柵(電気柵)を組み合せる場合
・イノシシ対策用の高さ1.2mの金網柵(ワイヤーメッシュ柵)の上段に電気柵の電線を20㎝から30㎝間隔の3段張りとする。(柵の複合対策)
・支柱に電線を渡すためのクリップは、必ず農地の外側に向けて、シカの鼻が電線に触れる機会を増やし、電気ショックを与える。
・電圧測定器(テスター)で定期的に電圧を測定して、電気ショックで強い痛みと恐怖を感じる電圧:6000V以上かかっているか確認する。
・電圧測定器(テスター)で定期的に電圧を測定して、電気ショックで強い痛みと恐怖を感じる電圧:6000V以上かかっているか確認する。
・アース棒の間隔は広く取り、地中50㎝以上の深さで湿った場所に埋める。
※通常の物理柵(ワイヤーメッシュ柵)を登って越えて農地に侵入するアライグマやハクビシン、二ホンザルなどの中型動物による被害防止対策にも有効です。その対策は、電線の間隔が5㎝・10㎝・15㎝となります。また、支柱に沿って垂直に電線を追加で設置します。
ニホンジカを目撃したり、農林被害にあった場合は、浜田市農林振興課または各支所産業建設課にご連絡ください。
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- 浜田市 産業経済部 農林振興課
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電話番号:0855-25-9510
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