心臓が突然止まるのは、心臓がブルブルと細かくふるえる「心室細動(しんしつさいどう)」によって生じることが少なくありません。この場合には、できるだけ早く心臓に電気ショックを与え、心臓のふるえを取り除くこと(これを「除細動(じょさいどう)」といいます)がとても重要です。
AED(=自動体外式除細動器)とは、この電気ショックを行うための機器です。コンピューターによって自動的に心室細動かどうかを調べて、電気ショックが必要かどうかを決定し、音声メッセージで電気ショックを指示してくれますので、一般の人でも簡単で確実に操作することができます。
心室細動になってから電気ショックを行うまでの時間が遅れるごとに、生存退院のチャンスが低下することが知られています。心原性心肺機能停止の時点で市民に目撃された傷病者のうち、救急隊が到着するまで電気ショックが実施されなかった(適応でなかった傷病者を含む)場合の社会復帰率は4.4%でしたが、救急隊が到着するまでの間に市民が電気ショックを行った場合は、約10.5倍の46.0%でした。このことからも、傷病者の命を救うために早い除細動が有効であることがわかります。
最近では空港や駅、催し物ホール、デパートや公共施設など、いろいろな場所にAEDを備え付け、その場に居合わせた人によってAEDを活用してもらうことで、今まで救急隊を待っていたのでは助からなかったかもしれない人々の救命につなげることを目指す動きが広がっています。皆さんも駅などを通りかかったら、写真のように設置されているAEDを探してみてください。そして、万が一、その付近で誰かが突然倒れた場合には、このAEDを使用して救命に役立ててください。
※AEDは、平成16年7月から医療従事者でない一般市民でも使用できるようになり、人が多く集まる場所を中心に設置が進んできました。 「ハートに稲妻」 このマークはAEDの設置場所を意味する統一マークです。
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